備品の発注をAIで下書きする手順。品番・数量・単価をマスターと照合
要点
AIには、補充依頼と商品マスターを並べ、発注候補と食い違いの下書きを出すところを任せます。人が確かめる中心は、品番と数量、単価です。似た品番でも名称・色・サイズまで照合し、数量と単位を別々に見ます。合わない行は保留にし、発注の確定と送信は人が行います。
現場や事務所から届いた消耗品の補充依頼を、まとめて発注する場面を扱います。名称だけでまとめると規格の違いが埋もれるため、依頼に書かれた品番と、購入する商品の対応を確かめる流れにします。
表・指示文・数字は説明のための架空の例で、実在の会社の話ではなく、AIが実際にそう答えることを示すものではありません。
1.AIに任せること(備品の発注)
Microsoft の Dynamics 365 の操作例では、発注明細に商品、数量、価格などを記載すると説明しています(確認日:2026-11-03)。 Excel の XLOOKUP 関数は、範囲や配列を検索し、最初に見つかった一致に対応する項目を返します(確認日:2026-11-03)。 ここからは当社の整理です。 AIに依頼する範囲は、補充依頼を商品マスターと突き合わせ、発注候補と要確認の行に分ける下書きです。検索結果だけで同じ商品と断定せず、依頼の記載と照合先の値を併記させます。品番の補正、単位の換算、単価の採用は人が確認してから反映します。
渡すもの
- 補充依頼の写し。依頼者、品番、名称・規格、希望数量と単位を残します。
- 商品マスターの抜粋。品番、名称・規格、購入単位、入り数を含めます。
- 承認済みの単価表や見積。単価の対象となる単位も添えます。
- 発注済み・納品待ちの一覧と、担当者が確認した在庫の状況。
AIが出すもの
- 依頼の記載とマスターの値を並べた発注候補。
- 品番、数量・単位、単価の食い違いを分けた確認欄。
- 照合に使った資料名と該当箇所。
- 資料不足や判断に迷う行の保留一覧。
突合の見本です。単価は表記した購入単位あたりの架空の金額です。「記載は一致」の行も、発注済み分との重複や補充の要否まで承認した扱いにはしません。
| 依頼の品番・品名 | 依頼数量・単価 | マスターの抜粋 | 確認の下書き |
|---|---|---|---|
| A-411 拭き取り布・白 | 2袋・300円/袋 | A-410 白・袋・300円/袋 | 品番が違うため保留 |
| A-411 拭き取り布・青 | 1袋・300円/袋 | A-411 青・袋・300円/袋 | 記載は一致 |
| B-520 ごみ袋・小 | 3個・240円/箱 | B-520 小・箱・10個入り・240円/箱 | 個と箱の違いを確認 |
| C-630 養生テープ・幅広 | 4巻・210円/巻 | C-630 幅広・巻・180円/巻 | 単価の違いを確認 |
| D-740 マーカー・黒 | 2本・120円/本 | D-740 黒・本・120円/本 | 記載は一致 |
| E-850 清掃用スポンジ | 1袋・200円/袋 | E-850 標準・袋・200円/袋 | 記載は一致 |
2.AIでの進め方
- 照合元をそろえる:使う商品マスターと単価表を人が選び、依頼の写しに対応づけます。使用する版もそろえます。
- 見本で試す:品番の取り違え、単位の食い違い、単価の違いを含む見本を渡します。違いを別の欄に残せるか確かめます。
- 元データを保護する:AIには写しを渡し、元の表を直接書き換えさせません。結果は別の下書きとして受け取ります。
- 根拠を並べて出す:依頼値とマスターの値、照合元を併記させます。空欄や対応先が定まらない行は、推測で埋めず保留欄に出します。
- 食い違いを担当者に戻す:確認表で照合し、品番や単位の訂正内容を依頼者と確認します。修正後も該当行を見直す流れです。
- 承認して送信する:発注済み分と補充の要否を人が確かめ、承認した内容を送信します。保留行は確定分に混ぜません。
3.確かめる点
検査の中心は、品番と数量、単価です(当社の「できること64項目」の記載)。
| 確かめること | 見方 | 見落とすと |
|---|---|---|
| 品番と数量、単価 | 依頼・下書き・マスター・承認済み単価表を行ごとに見比べます | 購入する品や金額が依頼と異なります |
| 名称・色・サイズ | 品番に対応する規格を照合し、似た名称だけでまとめていないか見ます | 用途に合わない規格が届きます |
| 数量と購入単位 | 数量、箱・個・本などの単位、入り数を別々に照合します | 必要量に対して過不足が出ます |
| 単価の対象と追加費用 | 単価の対象単位と、資料にある割引・送料の扱いを確認します | 承認時と請求時の金額に差が出ます |
| 重複と補充の要否 | 同じ依頼、発注済み分、納品待ちと担当者の在庫確認を突き合わせます | 同じ補充を重ねて発注します |
| 空欄と保留行 | 不明点が埋められていないか、保留が確定分に入っていないか見ます | 未確認の内容が発注に含まれます |
4.人が判断する所
- 似た規格や別の色を代替品として認めるか。
- 単位の食い違いをどう直し、補充量をどこまで認めるか。
- 単価の違いや追加費用を承認するか。
- 保留を解消して発注を確定し、送信するか。
5.AIへの指示文の作例
上の架空の表に添える指示文です。
目的は、現場の消耗品の補充依頼を発注候補の下書きにすることです。 渡した表の依頼欄とマスター欄にある情報だけを使います。 元の表は変更せず、別に下書きを出します。 品番の対応、名称・規格、数量、単位、入り数、単価を照合します。 出力欄は「依頼の記載/マスターの値/照合元/食い違い/人への確認事項/保留の理由」です。 食い違いは品番、数量・単位、単価に分けて残します。 品番の似た候補を見つけても、置き換えや行の合算は行いません。 単位の自動換算、単価の採用、空欄の推測補完は行いません。 自信のない所や資料が足りない所は保留の理由に出します。 記載の一致と発注の承認を分け、送信は行いません。
6.当社に相談するとき
この仕事は、手順書と検査を当社が設計し、お手元のAIで回していただく形が基本です。
どの業務から始めるか迷う場合も、滋賀の中小企業向けAI相談(30分の無料相談)をご利用ください。料金は料金のページに載せています。
出典(確認日:2026年11月3日)
- 発注書を作成する:特定製品の操作例における発注明細の項目
- XLOOKUP 関数:最初に見つかった一致に対応する項目を返す動作
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