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採用ページ・求人原稿をAIで下書きする手順。労働条件の表示と誇大表現の確認
要点
AIには、確定した募集条件からの求人原稿の下書きと、確認表との突き合わせを任せます。人が確かめる中心は、労働条件の表示と誇大表現です。足りない条件は推測で補わず、原稿の空欄と確認待ちの一覧に残し、採用責任者が公開する内容を決めます。
総務が採用ページや求人票を用意するときは、社内で決めた募集条件を社外向けの文章に整える作業が生じます。 厚生労働省の説明資料では、求人企業にも、求人情報を正確かつ最新に保つことと、虚偽や誤解を生じさせる表示をしないことが示されています。
表・指示文・数字は説明のための架空の例で、実在の会社の話ではなく、AIが実際にそう答えることを示すものではありません。
1.AIに任せること(採用ページ・求人原稿)
公式案内では、求人票に明示する項目として、就業場所の変更の範囲が挙げられています。 別の公式資料には、固定残業代を採用する場合の表示例として、基本給と手当の対象時間・金額が示されています。対象時間を超える時間外労働分の割増賃金を、追加で支給する記載もあります。 ここからは当社の整理です。 AIに任せる範囲は、渡した条件の文章化、原稿に見当たらない項目の抽出、裏付けを確認したい表現の拾い出しです。文章を整える際も、待遇の上乗せや条件の省略を避け、元資料のどこを使ったか追える下書きにします。
渡すもの
- 採用責任者が確定した募集条件と、その根拠となる社内資料
- 公式資料を基に、人が対象の募集に合わせて用意した確認表
- 照合する求人原稿と、職場の説明に使える事実のメモ
- 未決定の項目、公開を控える情報、確認する担当者の一覧
AIが出すもの
- 資料の範囲で整えた求人原稿の下書き
- 確認表の項目と原稿の該当箇所を並べた突合表
- 書き漏れや資料間の食い違いを残した確認待ちの一覧
- 裏付けを確認したい語と、修正を検討する理由
架空の事務職求人を突き合わせる例です。空欄は、確認後に人が埋める欄を表します。
| 確認項目 | 元資料・求人原稿 | 確認後の記載欄 |
|---|---|---|
| 固定残業代の表示 | 元資料は採用あり、原稿は内訳の記載なし。公式の賃金表示例と照合します。 | |
| 就業場所の変更範囲 | 元資料は確認待ち、原稿にも記載なし | |
| 収入の説明 | 原稿に「高収入」、比較や裏付けの資料なし |
2.AIでの進め方
- 確認表を用意する:人が公式資料の明示項目を表にし、募集条件の社内資料と結び付けます。対象になるか迷う項目は、担当者への確認欄に残す形です。
- 見本で試す:架空の事務職原稿で、欠落や曖昧な語が拾われるかを確かめます。記載がない箇所を「該当なし」に置き換えていないかも点検します。
- 原稿とは別に下書きを作る:AIには元の募集条件や公開ページを直接書き換えさせず、複製した資料を渡します。出力も別の下書きとして受け取ります。
- 根拠と空欄を並べる:使った資料の箇所、求人原稿の該当文、確認待ちの内容を対応させます。資料にない内容を補った行は、確認待ちに戻すとよいです。
- 人が照合して公開を決める:担当者が下記の表で点検し、採用責任者が修正後の版を確認します。募集条件が変わったときに直す掲載先と、更新担当者も控えておきます。
3.確かめる点
検査の中心は、労働条件の表示、誇大表現です(当社の「できること64項目」の記載)。
| 確かめること | 見方 | 見落とすと |
|---|---|---|
| 労働条件の表示、誇大表現 | 確認表の項目を原稿の該当文と照合し、強調した待遇の根拠も読む | 募集条件の欠落や、実態と異なる受け取り方が残る |
| 賃金の内訳 | 元資料の基本給、手当の対象時間と金額、超過分の扱いが原稿に残っているかを見る | 賃金の構成が伝わらない |
| 仕事と勤務地の範囲 | 当初の内容と、その後の変更について、元資料と原稿を比べる | 働く場所や担当する仕事の認識がずれる |
| 契約と勤務の説明 | 契約期間、更新の扱い、勤務時間、休憩、休日を確認表と照合する | 働き方の説明に食い違いが残る |
| 空欄と確認待ち | 記載なし・未決定・該当なしが区別され、確認先が付いているかを見る | 未決定の内容が確定した条件として載る |
| 公開する版と更新先 | 承認した原稿と掲載予定の版を比べ、変更時に直す掲載先を確認する | 古い条件が掲載先に残る |
4.人が判断する所
- 採用する職種、仕事内容、賃金、勤務場所など、実際に約束する募集条件を決めます。
- 「高収入」などの表現を載せるか、裏付けのある具体的な説明に直すかを決めます。
- 労働条件や求人の適法性は、上記の公式資料を示して社会保険労務士などの専門家に確認します。
- 確認待ちを解消した原稿を公開するか、条件が変わったときの差し替えと、募集終了時の掲載停止を決めます。
5.AIへの指示文の作例
架空の事務職求人を、確定した資料と人が用意した確認表だけで点検する指示文です。
目的は、事務職求人の下書きと確認待ちの整理です。 資料にあることだけを使い、待遇や条件を推測で補いません。 元の資料と公開ページは直接変更しません。 架空の入力: ・求人原稿:事務職募集。高収入。勤務地は本部事務室。 ・条件メモ:賃金の内訳は別紙で確定済み。勤務地の変更範囲は確認待ち。 ・別紙と人が作った確認表を添付します。 確認表の項目ごとに、資料の該当箇所と原稿の文を並べます。 不足する記載欄は空欄にし、理由と確認先を別の欄に出します。 資料間で違う内容や自信のない読み取りは、確認待ちに残します。 「高収入」の裏付けが見当たらなければ、その旨を記録します。 原稿は下書きとして出し、適法性や公開可否は判断しません。
6.当社に相談するとき
この仕事は、当社のAI(Claude)で作り、作る係と確かめる係を分けて、検査記録つきで納めます。AIの契約がなくてもお受けできます。
どの業務から始めるか迷う場合も、滋賀の中小企業向けAI相談(30分の無料相談)をご利用ください。料金は料金のページに載せています。
出典(確認日:2026年11月3日)
- 令和4年職業安定法の改正の概要について―求人等に関する情報の的確表示:求人企業に関する正確・最新の表示と虚偽・誤解を生じさせる表示の禁止。該当箇所はPDFの「求人等に関する情報の的確表示」
- 令和6年4月1日以降求人票に明示する労働条件が3点追加されます:就業場所の変更範囲。改正の案内であり、以後の変更を網羅した資料とは扱わない
- 募集時などに明示すべき労働条件が追加されます!:募集時の明示項目、賃金表示例。本文の説明と架空の突合表で参照
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