入金の消込をAIに任せる手順。請求台帳との件数・金額の突合と確認
要点
AIには、入金明細と請求台帳を照らした対応候補と、判断に足りない情報の下書きを任せます。人が確かめる中心は、請求台帳との件数と金額の突合です。入金明細の全行を残し、分割入金や差額を保留に分けたうえで、人が対応を確定して台帳を更新します。
入金の消込は、請求後に届いた入金明細を請求台帳と見比べ、受け取り状況を確認する場面で行います。 銀行照合について、Microsoftの公式資料は、記帳の誤りを発見・解消する方法でもあると説明しています(確認日:2026年11月2日)。 XLOOKUP関数は、範囲や配列を検索し、最初に見つかった一致に対応する項目を返す機能です(確認日:2026年11月2日)。
表・指示文・数字は説明のための架空の卸売店の例で、実在の会社の話ではなく、AIが実際にそう答えることを示すものではありません。
1.AIに任せること(入金の消込)
任せるのは、資料にある請求と入金を並べ、対応の根拠と不明点を見える形にする作業です。検索で値が見つかることと、消込を確定できることは分けて扱い、名義だけの一致や差額の理由をAIに決めさせません。
渡すもの
- 請求番号、取引先、請求額、確認対象の範囲をそろえた請求台帳の写し
- 明細の識別番号、入金日、名義、入金額を残した入金明細の写し
- 分割・合算の連絡など、対応を裏付ける資料
- 確認済みの社内ルールと、保留にする内容
AIが出すもの
- 明細の全行を「一致/候補あり/対応なし」に分けた下書き
- 対応する請求番号、割当候補額、判断に使った資料の箇所
- 請求ごとの入金候補額と残額、消込済み・未入金・保留の内訳案
- 差額、候補の重なり、追加確認が要る点
下表は入力用の見本です。「一致」も人の確認前の表示であり、消込済みを意味しません。
| 区分 | 番号 | 相手の仮名 | 金額(円) | 付属メモ |
|---|---|---|---|---|
| 請求 | 請ア | ア店 | 100 | 未消込 |
| 請求 | 請イ | イ店 | 200 | 未消込 |
| 請求 | 請ウ | ウ店 | 300 | 未消込 |
| 請求 | 請エ | エ店 | 150 | 未消込 |
| 請求 | 請オ | オ店 | 250 | 未消込 |
| 入金 | 明ア | ア店 | 100 | 請ア向けとの連絡 |
| 入金 | 明イ | イ店 | 80 | 請イの分割入金との連絡 |
| 入金 | 明ウ | イ店 | 120 | 請イの残額との連絡 |
| 入金 | 明エ | ウ店 | 290 | 請ウ向け、手数料差額との連絡 |
| 入金 | 明オ | エ店扱い | 400 | 請エ・請オの合算との連絡 |
| 入金 | 明カ | カ店 | 50 | 対応する請求なし |
2.AIでの進め方
- 対象を固定する:照合する期間と請求の範囲を人が決め、件数と合計金額を控えます。AIに渡せる情報かも確認します。
- 写しを用意する:不要な情報を除き、元の行に戻れる識別番号を付けます。元の台帳や明細は直接書き換えさせません。
- 見本で試す:分割・合算・差額・対応なしを含む見本を使い、原行を落とさず出せるかを確かめます。想定した分類と違う所は指示を直します。
- 候補と理由を並べる:対象の写しから下書きを作り、根拠資料と割当候補額を対応させます。不明点は推測で埋めず、保留欄に残す形です。
- 内訳を突き合わせる:請求単位の分類件数と元の請求額を台帳に戻して確認します。入金側は割当候補額と未対応額の合計を明細に照らすとよいです。
- 人が確定して更新する:原資料と例外の扱いを確認した人が消込を決め、台帳を更新します。保留理由と確認先も記録に残します。
3.確かめる点
検査の中心は、請求台帳との件数と金額の突合です(当社の「できること64項目」の記載)。
| 確かめること | 見方 | 見落とすと |
|---|---|---|
| 請求台帳との件数と金額の突合 | 請求を消込済み・未入金・保留に重なりなく分け、件数と元の請求額の合計を台帳と照合する。部分入金は保留に置き、入金候補額・残額を別欄に残す | 請求の抜けや重なりが集計に残ります |
| 入金明細の全行 | 元の明細番号が下書きにそろい、割当候補額と未対応額の合計が入金総額と合うかを見る | 入金が集計から外れます |
| 対応の根拠 | 請求番号・名義・日付・金額と付属資料を原記録に戻って見る | 別の請求に結び付きます |
| 分割・合算の内訳 | 請求ごとの累計と残額、合算の割当先を確認する | 入金済みと未入金が混ざります |
| 手数料などの差額 | 連絡内容と社内ルールを確認し、理由が不明なら保留する | 根拠のない金額調整が残ります |
| 割当の重複 | 同じ入金の割当合計が明細金額を超えず、請求側にも過剰な割当がないかを見る | 同じ金額が重ねて計上されます |
4.人が判断する所
- 名義の異なる入金を、どの請求に結び付けるか
- 分割・合算入金の割当先と、残額の扱い
- 手数料の負担や差額について、取引先への確認が要るか
- 消込の確定、台帳の更新、未入金先への連絡
5.AIへの指示文の作例
上の入力用の表を添えて、照合の下書きを依頼する作例です。
架空の卸売店の請求台帳と入金明細を照合する下書きです。 添付の表と付属メモにあることだけを使います。 元の台帳・明細は変更しません。 入金明細の全行を残し、一致/候補あり/対応なしを表示します。 一致は人の確認前の仮表示です。名義だけでは一致にしません。 対応する請求番号、割当候補額、根拠の箇所、不明点を別欄に出します。 分割・合算・手数料差額は候補ありに置き、消込を確定しません。 自信のない所や資料のない理由は、推測せず確認事項に残します。 請求ごとの入金候補額と残額を示します。 分類は請求単位とし、元の請求額と残額を混ぜません。 件数・請求額の分類別集計と、入金の割当候補額・未対応額の集計も付けます。 同じ入金を重ねて割り当てていないかも確認事項に出します。 台帳の更新と消込の確定は人が行います。
6.当社に相談するとき
この仕事は、手順書と検査を当社が設計し、お手元のAIで回していただく形が基本です。
どの業務から始めるか迷う場合も、滋賀の中小企業向けAI相談(30分の無料相談)をご利用ください。料金は料金のページに載せています。
出典(確認日:2026年11月2日)
- Manage and reconcile your bank accounts:銀行照合で記帳の誤りを調べるという説明。請求台帳の消込とは対象が異なります
- XLOOKUP 関数:検索して最初に見つかった一致に対応する項目を返す機能
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