見積書の下書きをAIで作る手順。単価は表から、金額は式で、決めるのは人

要点

見積書の下書きは、単価をAIに考えさせず、自社の単価表の値だけを使わせ、金額は表計算ソフトの式で出して人が検算します。品目ごとに、単価の出所(単価表のどの行か)を欄で示させると、照合が早くなります。値引き・特別単価・納期の約束は人が決めます。

公開:2026年11月1日

見積書の間違いに気づくのは、着工や納品のあとになりがちな「気づくのが遅い仕事」です。単価と数量が決まっている書類なので、AIに任せるときは、元の単価表との一致と、数量・金額の検算を検査に付けます。

表・指示文・数字は、説明のための架空の例です。AIが実際にそう答えることを示すものではありません。

1.AIに任せること(見積書の作成)

AIに任せるのは、依頼のメモ(メールや打ち合わせの記録)から品目と数量を拾い、単価表の該当の行を当てはめて、見積書の下書きの表(品目・数量・単価・金額・有効期限)にするところまでです。割引や特別な条件を決めること、提出するかどうかは、人が行います。

渡すもの

  • 依頼の内容(メール・打ち合わせのメモ)
  • 自社の単価表(品目・単価・単位・税込か税別か)
  • 見積書の書式(過去の見積書、有効期限や支払い条件の決まり)

AIが出すもの

  • 見積書の下書きの表(品目・数量・単価・金額・有効期限・宛名)
  • 品目ごとの「単価の出所」(単価表のどの行か)
  • 資料で決められず、人が決める点の一覧(値引き・納期・特別な条件)

2.AIでの進め方

  1. 単価表を先に決める:見積に使ってよい単価表を1つに決めます。単価表にない品目は、AIに価格を考えさせず、「人が決める」に回します。
  2. 依頼の内容を品目と数量にする:依頼のメモから、品目と数量だけを一覧にさせ、人が依頼の内容と見比べます。数量を書いていない品目は、推測せず「数量未定」と書かせます。
  3. 単価表から単価を当てはめさせる:品目ごとに、単価表の該当の行から単価を写させ、出所の欄に行を書かせます。
  4. 金額は式で出す:金額(数量×単価)と合計は、AIに数字を書かせず、表計算ソフトの式で入れさせ、人が式を確かめます。
  5. 有効期限と条件を入れて人が読む:有効期限・支払い条件・宛名を、自社の決まりで入れ、人が読みます。値引きや特別な条件は、人が決めて書き足します。
  6. 確認してから出す:単価の出所と金額の検算を終えたら、人が提出します。出した見積書と、使った単価表の版を記録します。

3.確かめる点

検査の中心は、単価表との一致、数量の検算、有効期限です(当社の「できること64項目」の記載)。

確かめること見方見落とすと
単価表との一致各行の単価を、単価表の該当の行と1つずつ照合する古い単価や、別の品目の単価で見積もり、利益が出ない価格を出す
数量依頼のメモの数量と、見積書の数量を比べる数量の読み違いで、見積もりと実際の注文がずれる
金額の検算数量×単価と合計を、別の式や電卓で出して突き合わせる合計だけが合っていて、行ごとの金額が違う
有効期限自社の決まりの期間と合っているか。日付の書き間違いがないか期限切れの見積書を出す。期限が決まっておらず、価格改定後も有効と扱われる
宛名・件名取引先の名前、担当者、件名に誤りがない別の取引先の名前が残る
値引き・特別対応AIが書いていない。人が決めたものだけが入っている会社として決めていない値引きを、約束として出す
税込・税別の表示単価表と同じ表示にそろえ、どちらかが分かる税込と税別が混ざり、金額を取り違える

4.人が判断する所

  • 値引き・特別単価・納期など、約束にあたるものの決定
  • 単価表にない品目の価格の決め方
  • 見積書を提出するかどうかの判断と、提出する本人の確認
  • 契約や法的な条件に関わる文言(必要なら専門家に確かめる)

5.AIへの指示文の作例

見積書の下書きを頼むときの指示文の作例です。品目・単価は架空で、AIが実際にそう答えることを示すものではありません。

次の依頼から、見積書の下書きを表で作ってください。
・単価は、下の「単価表」に書かれている値だけを使ってください。単価表にない品目は、価格を考えず「人が決める」と書いてください。
・列は「品目/数量/単価/金額/単価の出所(単価表の行)」です。金額は、数字を直接書かず、Excel の式(数量×単価)で入れてください。
・数量が書かれていない品目は、推測せず「数量未定」と書いてください。
・値引きや特別な条件は書かないでください。人が決めます。

【依頼】
「事務用のファイル50冊と、名刺ケース20個をお願いします。」
【単価表】
1行目 ファイル 120円(税別)
2行目 名刺ケース 300円(税別)
3行目 付箋 80円(税別)

6.当社に相談するとき

この仕事は、手順書と検査を当社が設計し、お手元のAIで回していただく形が基本です。

どの業務から始めるか迷う場合も、滋賀の中小企業向けAI相談(30分の無料相談)をご利用ください。料金は料金のページに載せています。

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