請求書の作成と送付の準備をAIで進める手順。毎月の請求対象を、件数と合計で突き合わせる

要点

毎月の請求は、請求対象の一覧(受注台帳など)を元に、請求書の下書きと送付のリストをAIに作らせ、請求対象の件数と、作った請求書の枚数・合計金額を人が突き合わせます。金額はAIに書かせず、表計算ソフトの式で出します。請求するかどうかの判断と、送付は人が行います。インボイスの記載事項と税額の端数の決まりは、別の記事にまとめています。

公開:2026年11月1日

請求の間違いに気づくのは、入金のとき(翌月末)になりやすい「気づくのが遅い仕事」です。毎月くり返す作業なので、AIに任せやすい一方で、件数の抜けや二重請求を、作った時点で見つける検査を付けます。

表・指示文・数字は、説明のための架空の例です。AIが実際にそう答えることを示すものではありません。

1.AIに任せること(請求書の作成と送付の準備)

AIに任せるのは、請求対象の一覧から、取引先ごとの請求書の下書きと、送付の準備のリスト(宛先・件名・添付ファイル名・送付日)を作るところまでです。請求の可否、金額の最終確認、送付は人が行います。

渡すもの

  • 請求対象の一覧(受注台帳・納品の記録。当月に請求するものの印つき)
  • 取引先の情報(請求先の名称・担当者・送付方法)
  • 請求書の書式と、自社の請求のルール(締め日・支払い期日)

AIが出すもの

  • 取引先ごとの請求書の下書き(品目・数量・単価・金額は式で入れた表)
  • 送付の準備のリスト(宛先・件名・添付・送付日・送付済みの欄)
  • 請求対象の件数と、作った請求書の枚数・合計の対応表

2.AIでの進め方

  1. 請求対象を確定する:当月に請求するものを、台帳から人が抜き出して件数を数えます。納品や検収が終わっていないものは、入れません。
  2. 取引先ごとにまとめさせる:請求対象の一覧を、取引先ごとにまとめさせます。請求先の名称は、取引先の情報のとおりに使わせ、推測で直させません。
  3. 金額は式で出す:品目ごとの金額と、取引先ごとの合計は、AIに数字を書かせず、表計算ソフトの式で入れさせます。
  4. 件数と合計を突き合わせる:請求対象の件数と、作った請求書の明細の行数・合計金額が一致するかを、人が確かめます。
  5. 宛名・日付・期日を確かめる:請求先の名称、請求日、支払い期日を、取引先の情報と見比べます。
  6. 送付の準備をして、人が送る:送付のリストを作り、人が送ります。送ったら「送付済み」を記録し、二重に請求しないようにします。

3.確かめる点

検査の中心は、件数の突合、合計の検算、宛名、丸めです(当社の「できること64項目」の記載)。

確かめること見方見落とすと
件数の突合請求対象の件数と、請求書に入った明細の行数を比べる請求の漏れが、入金がないことで初めて分かる
合計の検算取引先ごとの合計と全体の合計を、別の式で出して比べる明細は合っていても、合計が違う請求書を出す
宛名請求先の名称・担当者・敬称を、取引先の情報と照合する別の取引先の名前や、古い社名のまま送る
日付・支払い期日請求日と期日が、自社のルールと合っている期日の書き間違いで、入金が遅れる
丸め・端数端数の処理が、自社のルールと同じ(詳しくは、請求書の記事)1円ずつのずれが、入金の突合で残る
空欄品名・数量・単価の空欄がない。空欄は「要確認」になっている空欄のまま、金額が決まらない請求書を出す
二重請求前月までに請求済みのものが入っていない同じ内容を2回請求する

4.人が判断する所

  • 請求するかどうか(納品・検収が済んでいるか、取引先と条件が決まっているか)の判断
  • 金額の最終確認と、特別な条件(値引き・分割)の扱い
  • 送付と、送付後の記録
  • インボイスの記載事項や税額の端数など、税の判断(国税庁の資料や税理士で確かめる)

5.AIへの指示文の作例

請求書の下書きを頼むときの指示文の作例です。取引先・金額は架空で、AIが実際にそう答えることを示すものではありません。

次の請求対象の一覧から、取引先ごとの請求書の明細を表で作ってください。
・取引先の名称と品目は、一覧に書かれているとおりに使い、推測で直さないでください。足りない項目は空欄にして「要確認」と書いてください。
・金額(数量×単価)と取引先ごとの合計は、数字を直接書かず、Excel の式で入れてください。
・最後に、請求対象の件数と、作った明細の行数を書いてください。

【請求対象の一覧(当月)】
A社(仮)/事務用品/10個/500円
A社(仮)/梱包資材/4個/900円
B社(仮)/事務用品/5個/500円

6.当社に相談するとき

この仕事は、手順書と検査を当社が設計し、お手元のAIで回していただく形が基本です。

どの業務から始めるか迷う場合も、滋賀の中小企業向けAI相談(30分の無料相談)をご利用ください。料金は料金のページに載せています。

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