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FAQ・回答集をAIで作る手順。根拠のある下書きと回答同士の矛盾を確かめる
要点
AIには質問の整理と、根拠欄を付けた回答の下書きを任せます。人が確かめる中心は、回答の根拠が実在するか、回答同士に矛盾がないかです。まとめて完成させず、見本を確かめてから広げ、資料にない答えは「回答なし(人が決める)」に分けます。
店の窓口や事務では、営業時間、送料、返品などの質問に繰り返し答える場面があります。回答集を作る際は、似た質問をまとめるだけでなく、答えが元の案内と合っているかの確認が必要です。
表・指示文・数字は、実在の会社の話ではなく説明のための架空の例であり、AIが実際にそう答えることを示すものではありません。
1.AIに任せること(FAQ・回答集(50問))
根拠に使う文書を人が選び、その範囲で質問を整理し、回答案と根拠の箇所を並べる作業をAIに任せます。根拠のない答えを補うことや、店として新しい約束を作ることは任せません。 Microsoftのquestion answeringの資料では、誤った回答に高い信頼度が付いたり、正しい回答が最上位にならなかったりする場合があると説明されています(確認日:2026-11-02)。 Copilot Studioの資料では、計算や比較、フォーム送信を要する質問への回答が難しい場合があるとされています(確認日:2026-11-02)。 これらは各製品の説明です。ここで示す回答集の作成手順は、当社の整理です。
渡すもの
- 質問の原文と、質問を区別するための記号
- 人が根拠に選んだ文書と、その版・該当箇所
- 回答の文体と、根拠欄を含む出力の見本
- 回答を保留する基準と、人へ回す範囲
AIが出すもの
- 似た質問のまとまりと、残した質問の一覧
- 質問ごとの回答案と、根拠の文書・箇所・原文
- 資料だけでは答えられない質問と、不足する情報
- 回答同士で食い違う箇所と、確認する組み合わせ
2.AIでの進め方
- 根拠を選ぶ:人が使う文書と版を決め、参照する箇所が分かる形に整えます。元の文書や質問一覧は保存し、AIには作業用の写しを渡して、直接書き換えさせません。
- 質問を分ける:意味が重なる質問は候補としてまとめ、対象や前提が違う質問は残します。質問数をそろえるために、資料にない話題を増やさない方針です。
- 見本で試す:代表的な質問から下書きを作り、人が回答と根拠の原文を突き合わせます。資料に答えがない質問も試し、推測せず保留欄に分けられるかを見ます。
- 答えと根拠をそろえる:質問ごとに回答案と根拠欄を書かせ、見本の確認後に範囲を広げます。文書名だけで済ませず、回答を支える箇所と原文も残す形です。
- 回答を横に並べる:同じ話題の質問・回答・根拠を表にして見比べます。矛盾の候補はAIにも挙げさせますが、元の文書を見て正すのは人です。
- 採否を決める:根拠に合う回答案を人が確認し、保留分と分けます。公開や配布の前に、回答の採用と表現の確定を担当者が行います。
3.確かめる点
検査の中心は、回答の根拠の実在、回答同士の矛盾です(当社の「できること64項目」の記載)。
| 確かめること | 見方 | 見落とすと |
|---|---|---|
| 回答の根拠の実在、回答同士の矛盾 | 根拠の原文を開き、同じ話題の回答を横に並べて照合します | 根拠のない答えや食い違う案内が回答集に残ります |
| 文書の版と該当箇所 | 人が選んだ版か、示された箇所に根拠文があるかを見ます | 古い案内や別の箇所を根拠にした回答が混ざります |
| 質問の前提の違い | 対象や場面が異なる質問をまとめていないか見比べます | 別の場面向けの回答が案内されます |
| 根拠のない質問の扱い | 資料に答えがない質問が、保留欄に分かれているかを見ます | 店として決めていない約束が回答に入ります |
| 引用と回答案の意味 | 原文の限定や例外が、下書きにも残っているかを確認します | 根拠より広い範囲に回答が使われます |
| 元の文書の保持 | 作業用の写しと元の文書を区別し、元が変わっていないかを見ます | 下書きの表現が正式な案内に混ざります |
4.人が判断する所
- どの文書と版を、店の正式な回答の根拠にするか
- 資料が食い違う箇所や、例外の扱いをどう決めるか
- 根拠のない質問への回答を新たに定めるか、担当者へ回すか
- 回答案を採用するか、どの表現で公開・配布するか
5.AIへの指示文の作例
架空の小さな店で、価格表と返品ルールを根拠に質問を整理する指示文です。
目的:店の回答集の下書きを作ります。 資料:架空の価格表と返品ルール。本文をこの後に貼ります。 貼られていない資料や、資料にない答えは使いません。 対象の質問: ・店はいつ開いていますか。 ・閉店はいつですか。 ・送料はいくらですか。 ・返品はできますか。 ・返品の送料は誰が負担しますか。 進め方: 代表的な質問の見本を先に作り、人の確認後に残りへ進みます。 質問ごとに回答案を作り、根拠の文書名・版・該当箇所・原文を付けます。 資料に書かれたことだけを使い、経験則で補いません。 営業時間が価格表にない場合も、営業時間を推測しません。 根拠が見つからない質問は「回答なし(人が決める)」に分けます。 自信のない所、資料の食い違いは別の確認欄に出します。 似た質問でも、答えの前提が違うものはまとめません。 回答同士を比較し、矛盾の候補と対応する根拠を並べます。 出力は「質問/回答案/根拠/矛盾の候補/人への確認」の表です。 元の資料と質問一覧は変更せず、下書きだけを出します。
6.当社に相談するとき
この仕事は、当社のAI(Claude)で作り、作る係と確かめる係を分けて、検査記録つきで納めます。AIの契約がなくてもお受けできます。
どの業務から始めるか迷う場合も、滋賀の中小企業向けAI相談(30分の無料相談)をご利用ください。料金は料金のページに載せています。
出典(確認日:2026年11月2日)
- Characteristics and limitations of question answering:高い信頼度でも誤答や順位の違いが生じる場合があること。回答照合の参考とし、他のAIに同じ仕様があるとは扱いません。
- Test your agent's knowledge sources:計算・比較・フォーム送信を要する質問が難しい場合があること。特定製品の回答検証の資料です。
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