問い合わせメールの一次回答をAIで下書きする手順。事実は資料から、送るのは人

要点

一次回答の下書きは、AIに文面を整えさせ、事実(価格・日付・営業時間など)は渡した資料からだけ書かせます。回答に使った事実の出所を欄に書かせると、人が資料と見比べられます。約束(納期・値引き・返金)と例外の判断、送信は人が行います。

公開:2026年11月1日

問い合わせメールへの一次回答は、お客様が最初に読む文面です。AIの下書きを人が読んでから送る流れなので、間違いに気づくのは「送る前」にできる、AIに任せやすい仕事です。ただし、事実の間違いを見落とすと、そのまま会社の約束になります。

表・指示文・数字は、説明のための架空の例です。AIが実際にそう答えることを示すものではありません。

1.AIに任せること(問い合わせメールの一次回答の下書き)

AIに任せるのは、受け取ったメールの内容を整理し、渡した資料(価格表・FAQ・営業時間)から答えられる部分だけで返信を下書きし、答えられない部分を「人が確認する点」に分けるところまでです。事実の出所も書かせます。

渡すもの

  • お客様からの問い合わせメール(個人情報を入れてよいか、仮名に置き換えるかは、先に社内で決める)
  • 回答の根拠にする資料(価格表・FAQ・営業時間・返品のルールなど)
  • 自社の文体の例(過去の返信を1〜2通)

AIが出すもの

  • 返信の下書き
  • 文ごとの「事実の出所」(資料名と該当の行)
  • 資料で答えられず、人が確認する点の一覧

2.AIでの進め方

  1. 資料を先に決める:返信に使ってよい資料(価格表・FAQ・営業時間)を決めます。資料にないことは、AIに答えさせません。
  2. メールと資料を渡す:受け取ったメールと資料を渡し、「資料に書かれている事実だけで返信を書く」と指示します。
  3. 事実の出所を書かせる:価格・日付・条件を書いた文ごとに、出所(資料名と該当の行)を別の欄に書かせます。
  4. 答えられない点を分けさせる:資料にない質問は、推測せず「人が確認する点」に分けさせます。
  5. 人が読んで直す:出所の欄を資料と見比べ、宛名・社名・日付・金額を確かめます。約束にあたる文(納期・返金・値引き)は、人が決めます。
  6. 送って記録する:人が送ります。使った資料の版と、送った文面を記録して、資料の更新に生かします。

3.確かめる点

検査の中心は、事実の出所、価格表との一致です(当社の「できること64項目」の記載)。

確かめること見方見落とすと
価格・金額返信の金額を、価格表の該当行と1つずつ照合する古い価格や、別の商品の価格が書かれたまま送られる
日付・納期・営業時間資料の日付と比べる。「明日」「今週中」といった約束は、人が決める守れない日付が、そのまま約束になる
事実の出所出所の欄が空の文は、AIの推測として扱い、削るか人が確かめる根拠のない文が、事実として送られる
約束の文値引き・返金・特別対応を、AIが勝手に書いていないかを見る会社が決めていない内容が、お客様に伝わる
宛名・社名・署名お客様の名前・会社名・自社の署名の誤りを見る別のお客様の名前が、文面に残る
口調自社の文体の例と比べる。強い断定や、謝罪の書き方を見るお客様の状況に合わない調子で送られる
個人情報メールの本文を外部のAIに入れてよいか、仮名にするかを決めておくお客様の情報を、意図せず外へ出してしまう

4.人が判断する所

  • 約束にあたる回答(納期・値引き・返金・保証)。会社として決めた範囲で、人が書く
  • クレーム・法律や契約に関わる問い合わせ。AIの下書きに頼らず、担当者や専門家が対応する
  • 資料にない質問への回答と、例外の扱い
  • 送信の最終確認。送信は人が行う

5.AIへの指示文の作例

下書きを頼むときの指示文の作例です。問い合わせの内容と資料は架空で、AIが実際にそう答えることを示すものではありません。

次のお問い合わせへの返信を、下書きしてください。
・事実(価格・営業時間・返品の条件)は、下の「資料」に書かれていることだけを使ってください。資料にないことは書かず、「確認してご連絡します」と書いてください。
・文のあとに、事実の出所を「【出所】資料名・該当の行」の形で書いてください。
・値引き、返金、納期の約束はしないでください。
・最後に、資料で答えられず、人が確認する点を箇条書きで書いてください。

【お問い合わせ】
「A商品の価格と、土曜に受け取れるかを教えてください。」
【資料】
価格表:A商品 3,300円(税込)
営業時間:平日10:00〜18:00(土日は休み)

6.当社に相談するとき

この仕事は、手順書と検査を当社が設計し、お手元のAIで回していただく形が基本です。

どの業務から始めるか迷う場合も、滋賀の中小企業向けAI相談(30分の無料相談)をご利用ください。料金は料金のページに載せています。

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