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年末調整の書類準備をAIで進める手順。提出漏れと年分を人が確かめる
要点
AIには、人が決めた必要書類と提出状況を照合させ、不足している人・書類の候補を下書きにまとめてもらいます。人が確かめる中心は、必要書類の欠落です。書類の年分と原本の有無を照合し、計算と申告は担当の税理士に任せる範囲として分けます。
総務が従業員から書類を回収し、担当の税理士に渡す前に、受領状況を整理する場面で使います。 国税庁の手順には、扶養控除等申告書の提出漏れを確かめる項目があります。公式の様式一覧には、令和8年分と令和9年分の扶養控除等(異動)申告書が掲載されています。
表・指示文・数字は説明のための架空の例で、実在の会社の話ではなく、AIが実際にそう答えることを示すものではありません。
1.AIに任せること(年末調整の書類の準備)
任せる範囲は、提出状況の一覧から、未提出・確認中・年分違い・重複の候補を拾い、担当者が原本へ戻れる形に整える所までです。書類の要否は人が先に決め、AIにはその基準と受領記録だけを渡します。空欄を提出済みに補ったり、確認中を未提出と決めたりせず、理由を添えた下書きとして扱う進め方です。
渡すもの
- 氏名を作業用の記号に置き換えた、対象者と必要書類の対応表
- 書類ごとの用途・必要な年分・提出済み/未提出/確認中を記した一覧
- 原本を探すための管理番号と、担当者が確認した変更・差し替えの記録
- 担当の税理士と確認した回収基準、連絡に使う社内期限と表現
AIが出すもの
- 対象者・書類・元の記録を示した不足候補の一覧
- 年分違いと重複の候補、その判断に使った欄
- 空欄や記録の食い違いを分けた、確認待ちの一覧
- 不足候補ごとの連絡文と、税理士へ渡す確認事項の下書き
2.AIでの進め方
- 書類ごとの用途と年分をそろえる:対象の処理と、書類ごとに必要な年分を担当の税理士と確認します。翌年用を同時に集める際も、今年の処理に使う書類とは別の用途として記録するとよいです。
- 渡せる項目だけを写す:原本は社内で保管し、個人を識別する番号・家族の情報・保険料の金額を除いた作業用の一覧を作ります。氏名との対応は社内に残し、渡す範囲を人が先に決めます。
- 見本で状態の分け方を試す:提出済み・未提出・確認中を含む見本を使い、人が拾った不足候補とAIの下書きを比べます。空欄の補完や、確認中の扱いに違いがあれば、指示を直して再確認する流れです。
- 元の一覧とは別に候補を出す:AIに元のデータを直接書き換えさせず、管理番号と該当欄を添えた候補一覧を出してもらいます。必要書類の追加判断はさせず、基準にない書類は確認待ちに分けます。
- 候補と原本を照合する:担当者が受領記録と原本を見直し、不足か、受領記録の更新漏れかを確かめます。AIが候補に挙げなかった対象者にも戻り、必要書類の一覧全体と突き合わせることが大切です。
- 連絡と引き渡しを人が確定する:連絡文の宛先・書類名・社内期限を人が確認して送信します。原本で確認した状態だけを元の一覧に反映し、確認中の項目は残したまま担当の税理士へ渡します。
3.確かめる点
検査の中心は、必要書類の欠落(計算と申告は税理士)です(当社の「できること64項目」の記載)。
| 確かめること | 見方 | 見落とすと |
|---|---|---|
| 必要書類の欠落(計算と申告は税理士) | 人が決めた対象者別の必要書類と、受領記録・原本を突き合わせます。 | 不足した書類が引き渡しの対象から抜けます。 |
| 書類の用途と年分 | 原本の年分表示を、書類ごとに定めた必要な年分と照合します。 | 別の年の処理に使う書類が混ざります。 |
| 提出済みと確認中の区別 | 原本の受領を確認し、空欄や確認中を提出済みに変えていないか見ます。 | 確認が終わっていない書類を回収済みとして扱います。 |
| 対象者の追加・変更と重複 | 対象者一覧、変更記録、差し替え前後の管理番号を比べます。 | 確認する相手が抜けたり、同じ相手へ連絡が重なったりします。 |
| 付随する書類の回収状況 | 税理士と確認した回収基準に戻り、必要とされた書類の受領を確認します。 | 主な書類だけで回収が終わった扱いになります。 |
| 連絡文と引き渡し内容 | 宛先・書類名・期限を照合し、未解決の項目も引き渡し一覧に残します。 | 誤った案内が届いたり、確認待ちの項目が伝わらなかったりします。 |
4.人が判断する所
- 誰にどの書類が必要か、提出不要とする書類があるかは、専門家に確認して決めます。参照先は導入に示した公式資料です。
- 控除の適用・税額の計算・申告の判断は担当の税理士へ渡し、AIの下書きで確定しません。
- 年分違いや差し替えの候補を確定し、原本と提出状況を修正するかは担当者が判断します。
- 不足者への連絡の宛先・期限・送信と、確認中のまま税理士へ渡す項目を人が決めます。
5.AIへの指示文の作例
架空の提出状況を使い、回収基準との照合と、連絡文の下書きだけを依頼する指示文です。
全員の必要書類は「基本票」と「確認票」、必要な年分はともに「対象年」です。
| 対象者 | 基本票の状態・年分 | 確認票の状態・年分 |
|---|---|---|
| 従業員A | 提出済み・対象年 | 提出済み・対象年 |
| 従業員B | 提出済み・対象年 | 未提出・未記録 |
| 従業員C | 確認中・未記録 | 提出済み・対象年 |
| 従業員D | 提出済み・前年 | 提出済み・対象年 |
| 従業員E | 提出済み・対象年 | 確認中・未記録 |
目的は書類回収の確認用の下書き作りです。 資料にあることだけを使い、元の一覧は変更しない方針です。 必要書類の要否は担当者が確認済みとして扱います。 次の書類名と年分の呼び方は、この練習だけの仮のものです。 全員の必要書類は「基本票」と「確認票」、必要な年分はともに「対象年」です。 | 対象者 | 基本票の状態・年分 | 確認票の状態・年分 | |---|---|---| | 従業員A | 提出済み・対象年 | 提出済み・対象年 | | 従業員B | 提出済み・対象年 | 未提出・未記録 | | 従業員C | 確認中・未記録 | 提出済み・対象年 | | 従業員D | 提出済み・前年 | 提出済み・対象年 | | 従業員E | 提出済み・対象年 | 確認中・未記録 | 出力は、不足候補、年分違い候補、確認待ちを分けた一覧です。 対象者、書類名、元の状態、候補に挙げた理由、担当者が見る欄を記載します。 空欄や確認中を未提出・提出済みと断定せず、自信のない所は確認待ち欄に出します。 重複や不足の判断材料がなければ「判断材料なし」とします。 不足候補に挙げなかった対象者も、照合した結果を残します。 連絡文は宛先と期限を未確定のまま下書きにし、送信は行いません。 書類が必要かの再判定、税額の計算、申告は作業に含めません。
6.当社に相談するとき
この仕事は、手順書と検査を当社が設計し、お手元のAIで回していただく形が基本です。
どの業務から始めるか迷う場合も、滋賀の中小企業向けAI相談(30分の無料相談)をご利用ください。料金は料金のページに載せています。
出典(確認日:2026年11月2日)
- 令和8年分年末調整のしかた(手順などの説明)|国税庁:扶養控除等申告書の提出漏れの確認項目。適用・計算の説明は本文の対象外です。
- 各種申告書・記載例(扶養控除等申告書など)|国税庁:異なる年分の申告書が同じ一覧に掲載されていること。
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