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競合・相場の調べものをAIに任せる手順。価格の出所と事実・推測を分ける
要点
AIに任せるのは、集めた公式資料から価格と条件を抜き出し、事実・推測・不明を分けた比較表の下書きを作る範囲です。人は出所と原文を照合し、取得日や数量、追加費用がそろっているかを確かめます。条件が違う情報を並べたまま、相場や安さの結論を出さない運用にします。
営業や企画の資料を作る際には、他社の価格表や公表資料を集め、社内で比較する仕事が発生します。表示された金額だけを抜き出すと、送料や対象数量の違いが隠れるため、何を含む価格なのかまで確認が要ります。
表・指示文・数字は説明のための架空の例で、実在の会社の話ではなく、AIが実際にそう答えることを示すものでもありません。
1.AIに任せること(競合・相場の調べもの)
e-Statの利用規約は、利用ルールの対象となるコンテンツについて、利用時に出典を記載するよう求めています。また、編集・加工して利用する場合は、出典とは別に編集・加工したことの記載を求めています。消費者庁は、誤って表示した場合でも、有利誤認表示に該当すると景品表示法による規制の対象になると説明しています。 ここからは当社の整理です。 AIには、人が集めた資料を使い、比較項目ごとの記載内容と条件の違いを整理させます。価格の記載がない所や出所のない見解は埋めず、確認待ちの欄へ回す下書きにとどめます。他社の文章は長く転載せず、必要な項目を短くまとめる運用です。
渡すもの
- 調べる目的、対象の商品・地域、調査する時点を決めたメモ
- 対象各社の公式資料と、そのURL・取得日・該当箇所の控え
- 数量、単位、税の表示、送料、追加費用などの比較項目
- 使用する統計の原表と、対象範囲・調査年・項目の定義
AIが出すもの
- 価格と条件を項目ごとに並べた比較表の下書き
- 各記載に対応する出所URL・取得日・原文の位置
- 事実、根拠を添えた推測、不明を分けた記録
- 条件が違う行と、追加で調べる項目の一覧
備品の購入価格を比べる記録の形です。資料URLの欄は記入位置を示す仮の表記です。この状態では安さの順位を付けず、比較できる条件を集め直します。
| 対象 | 事実(出所・取得日) | 推測(根拠) | 不明・次の確認 |
|---|---|---|---|
| 甲社 | (甲社の資料のURL)・調査初日取得。本体価格のみ記載 | なし | 送料と対象数量 |
| 乙社 | (乙社の資料のURL)・調査翌日取得。送料込みの価格を記載 | なし | 甲社と同じ数量での総額 |
| 丙社 | 出所と取得日の記録なし | 「甲社より安いはず」。根拠なし | 実際の価格と条件 |
2.AIでの進め方
- 比較する範囲を決める:商品、地域、対象時点、購入数量を人が決めます。集めた範囲を記録し、その範囲の比較として扱います。
- 元資料を分けて保管する:公式資料と出所URL、取得日をひも付けて保存します。AIに元のデータを直接書き換えさせず、整理結果は別の下書きに出す運用です。
- 見本で試す:条件の違う資料や価格の記載がない資料を含め、少量で試します。不明を勝手に補っていないか、人が原文と照合する段階です。
- 条件の違いを残す:価格の単位や送料、追加費用を分けて整理させます。そろえられない条件は差異として残し、推測による換算を公表価格と混ぜないようにします。
- 事実と集計を確かめる:出所を開き、各行の価格と条件を確認します。平均などを出す際は、比較可能な対象の範囲・件数・単位を記録し、人が元の値から再計算する流れです。
- 使える結論を人が選ぶ:比較できる行と確認待ちの行を分け、社内資料に採用する内容を決めます。外向けの文章への転用は、別途確認する扱いにします。
3.確かめる点
検査の中心は、出所の明示、推測と事実の区別です(当社の「できること64項目」の記載)。
| 確かめること | 見方 | 見落とすと |
|---|---|---|
| 出所の明示、推測と事実の区別 | 行ごとにURL・取得日・原文を照合し、推測には根拠、不明には確認項目があるかを見る | 推測が公表情報として使われる |
| 価格の比較条件 | 数量、単位、税の表示、送料、追加費用を同じ欄で比べる | 条件の差が価格差として扱われる |
| 取得日と適用時点 | 取得日だけでなく、資料にある価格の適用期間も見る | 適用時点の違う価格が混ざる |
| 相場として扱う範囲 | 対象と除外理由を残し、平均の対象件数や計算を元資料から追う | 限られた対象の値が市場全体の値として伝わる |
| 統計の対象と加工 | 原表の定義・調査年・対象範囲を照合し、出典と加工内容を残す | 異なる対象の統計が混ざり、加工した値の意味が伝わらない |
| 比較結果の使い道 | 社内検討用か外向けかを分け、安さを述べる範囲と根拠を照合する | 社内の仮説が対外的な説明として使われる |
4.人が判断する所
- 調査対象と除外対象、どの条件までそろえるかという比較の範囲
- 公表価格と推計した総額のどちらを検討に使うか、不明を残して進められるか
- 集めた対象から相場を述べられるか、追加調査が要るかという結論
- 外向けに使う表現と公開の可否。表示の法的な扱いは、上の公式資料を踏まえ専門家に確認します。
5.AIへの指示文の作例
架空の備品購入を題材に、資料の足りない箇所を残す指示の例です。
目的は、甲社・乙社・丙社の備品の購入条件を社内で比較することです。 添付した資料にあることだけを使い、比較表の下書きを作る依頼です。 元の資料とデータは変更せず、結果は別に出す形にします。 出力欄は「対象/価格/数量・単位/税の表示/送料・追加費用/出所URL/取得日/原文の位置/事実・推測・不明/確認事項」とします。 価格の適用期間は、取得日と分けて記録する扱いです。 推測には根拠を添え、根拠のない「安いはず」は不明に分けます。 資料に記載のない条件や、自信のない読み取りは別の確認欄に出す方針です。 URLの空欄は想像で埋めず、不明のまま残します。 比較条件がそろわない行は平均や順位に含めず、そろわない理由を出す形にします。 追加の資料が要る所を挙げ、購入先の決定や外向けの宣伝文は作成範囲から外します。
6.当社に相談するとき
この仕事は、当社のAI(Claude)で作り、作る係と確かめる係を分けて、検査記録つきで納めます。AIの契約がなくてもお受けできます。
どの業務から始めるか迷う場合も、滋賀の中小企業向けAI相談(30分の無料相談)をご利用ください。料金は料金のページに載せています。
出典(確認日:2026年11月3日)
- 政府統計の総合窓口(e-Stat)利用規約:利用ルールの対象となるコンテンツの出典記載と、編集・加工した場合の表示
- 有利誤認とは:誤って表示した場合でも規制の対象となる場合があるという公式の説明
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