- トップ
- AIコンサルティング
- AIでできる仕事64項目
- 表記ゆれの統一(住所・社名・日付)
表記ゆれの統一をAIに任せる手順。住所・社名・日付の件数と誤変換を確かめる
要点
AIには、渡した対応表に沿う変換案と、判断に迷う表記の抽出を任せます。人が確かめる中心は、変換前後の件数と誤変換です。元の値と行の対応を残し、似た社名や住所を勝手にまとめていないかを確認してから、承認した変更だけを反映します。
取引先名簿や住所録を持ち寄ると、社名の略し方や住所の区切り、日付の書き方をそろえる作業が生じます。見た目を整える途中で別の取引先や番地まで置き換えないよう、変更の理由をたどれる形が必要です。
表・指示文・数字は説明のための架空の例で、実在の会社の話ではなく、AIが実際にそう答えることを示すものではありません。
1.AIに任せること(表記ゆれの統一(住所・社名・日付))
元の表記と採用する表記を結ぶ対応表を基に、AIに変換案の下書きを作らせます。対応表にない値や、候補が重なる値は確認用に分ける方針です。表記をそろえる作業と、同じ取引先かを決めて行をまとめる作業は切り分けます。 変換前後を対応させる仕組みの参考として、Power Queryの変換テーブルは、あいまい一致の前に列の値を新しい値へ対応付けるのに役立ちます(確認日:2026-11-02)。 照合先として、国税庁の法人番号公表サイトでは、名称・所在地・法人番号などを条件に法人等の情報を検索できます(確認日:2026-11-02)。
渡すもの
- 行を識別する印を付けた、元データの複製
- 承認済みの「元の表記→採用する表記」の対応表
- 住所や日付の書き方の基準と、変更対象の列
- 別の取引先・拠点として残す表記と、判断を保留する例
AIが出すもの
- 行の印、元の値、変換案、参照した対応表を並べた下書き
- 変更・変更なし・保留の区分と、それぞれの件数
- 対応表にない値や、意味を確定できない値の確認候補
- 入力と出力の総件数、行の抜けや重複の確認結果
2.AIでの進め方
- 原本を保ち、範囲を決める:対象の列と採用表記を人が決め、作業用の複製を用意します。AIに元のデータを直接書き換えさせない進め方です。
- 対応表と保留の基準を渡す:置換を認める組み合わせと、触れない表記を示します。似ているだけの社名や番地は、自動で同じ扱いにしない方針を添えるとよいです。
- 見本で試す:略称、似た社名、番地の違い、年が不明な日付を含む見本で下書きを確認します。変換理由や保留の出し方を見て、対応表を調整する段階です。
- 変換案と確認候補を出す:元の値を残したまま、行ごとの変換案を受け取ります。対応表にない表記は、推測で埋めずに保留へ分ける扱いです。
- 件数と誤変換を照合する:入力と出力の総件数、区分別の件数の合計を比べます。行の印も突き合わせ、変更した値と保留した値を原文・対応表と照合するとよいです。
- 承認した案を反映する:人が確認した変更だけを作業用の複製に反映します。元の値、適用した対応表、承認内容を残し、反映後も件数と変更箇所を確かめる流れです。
3.確かめる点
検査の中心は、変換前後の件数、誤変換の抽出です(当社の「できること64項目」の記載)。
| 確かめること | 見方 | 見落とすと |
|---|---|---|
| 変換前後の件数、誤変換の抽出 | 総件数と行の印を照合し、変更箇所を原文・対応表と比べる | 行の欠落・重複や、意図しない置換が残る |
| 社名と拠点の区別 | 似た社名や本店・支店の表記を、取引先の資料と突き合わせる | 別の取引先や拠点を同じ扱いにする |
| 番地や建物名の保持 | 区切りの変更と、番地・部屋番号の変更を分けて見る | 配送先や連絡先が変わる |
| 日付の意味の保持 | 年月日の順序、暦の種類、欠けた部分を元資料で確認する | 別の日付に変わる |
| 対応表の適用範囲 | 未登録の値と候補が重なる値が保留に分かれているかを見る | 根拠のない置換が混ざる |
| 変更を戻せる記録 | 元の値と変換後の値が、行の印で結び付くかを確かめる | 誤変換の修正に原文の探し直しが要る |
4.人が判断する所
- 正式な社名、送り先住所、日付の採用表記と、その根拠にする資料
- 似た社名や住所が、同じ取引先・拠点を指すかどうか
- 年や月日の読み方が不明な日付を、保留にするか追加照会するか
- 対応表の追加・修正と、確認を終えた変換案の反映
5.AIへの指示文の作例
架空の名簿を題材に、承認済みの対応表と保留対象を渡す指示文です。
目的は、名簿の表記をそろえるための下書き作成です。 渡した資料と対応表だけを使う方針です。元データは書き換えず、行の削除・結合や外部情報による補完もしません。 次の表は入力資料と、人が用意した対応表の見本です。 | 行の印 | 対象 | 元の表記 | 承認済みの置換先 | 扱い | |---|---|---|---|---| | あ | 社名 | (株)月舟文具 | 株式会社月舟文具 | 対応表どおり | | い | 社名 | 月舟文具社 | 未定 | 似た社名とまとめず保留 | | う | 住所 | 架空県見本市紙町1-2 | 架空県見本市紙町1-2 | 対応表どおり | | え | 住所 | 架空県見本市紙町1-3 | 未定 | 番地を推測せず保留 | | お | 日付 | 2030/04/05 | 2030年4月5日 | 対応表どおり | | か | 日付 | 03/04 | 未定 | 年と月日の順序が不明のため保留 | 出力は、行の印、元の値、変換案、参照した対応表、区分、確認理由を並べた表にします。 区分は「変更・変更なし・保留」です。自信のない所や対応表にない値は、変換案を空欄にし、確認理由を別の欄に記載します。 入力と出力の総件数、区分別の件数、行の抜けと重複の有無も添えます。
6.当社に相談するとき
この仕事は、手順書と検査を当社が設計し、お手元のAIで回していただく形が基本です。
どの業務から始めるか迷う場合も、滋賀の中小企業向けAI相談(30分の無料相談)をご利用ください。料金は料金のページに載せています。
出典(確認日:2026年11月2日)
- Power Query でのあいまい一致のしくみ - Power Query:変換テーブルによる値の対応付け。生成AIの出力精度の根拠にはしていない
- 法人番号とは|国税庁法人番号公表サイト:名称・所在地・法人番号などを条件にした情報検索
関連する記事・ページ
- 整える・調べる:この分野の入口ページ
- エクセルで表記ゆれを統一する方法
- 顧客名簿をExcelで整理|行の単位・重複基準・更新日の決め方
- 転記ミスの原因と防止策
- 紙・PDFの読み取りと台帳化
- 複数の表の突合(重複・欠落の検出)
- 補助金・助成金の締切の追跡
- AIでできる仕事64項目の一覧
- AIコンサルティング:できること64項目
このページの確かめ方は、情報の確かめ方と更新の方針にまとめています。