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クレームの記録と分類をAIで整える手順。分類の一貫性と対応期限の確認
要点
AIには受付メモの整理と分類候補、対応期限の転記までを任せ、人は分類の一貫性と対応期限を確かめます。追加連絡を別の苦情として数えず、お客様の申し出を確認済みの事実に変えないことが中心です。AIの出力は下書きにとどめ、返答の約束や対応完了は人が決めて記録に反映します。
電話・メール・店頭で受けた苦情を引き継ぐ場面では、受付メモとその後の連絡をつなげ、返事の約束を確かめる作業が生じます。 国民生活センターのPIO-NETの説明では、聞き取りから相談処理までの過程を記録するとしています。 個人情報保護委員会は、個人情報の取扱いに関する苦情処理で、担当者や手順を定めることを体制整備の例に挙げています。
表・指示文・数字は説明のための架空の例で、実在の会社の話ではなく、AIが実際にそう答えることを示すものではありません。
1.AIに任せること(クレームの記録と分類)
受付メモを短く整理し、社内で定めた基準に沿う分類候補を付ける範囲です。事実・お客様の申し出・担当者の見解を分け、同じ案件の連絡をひも付けます。期限は渡した記録から転記し、記載のない欄は「記載なし」、分類が曖昧な箇所は「要確認」とする下書きにとどめます。
渡すもの
- 氏名・連絡先を伏せ、受付と案件の記号を付けたメモの写し
- 分類の定義と版、複数分類や分類に迷う場合の扱い
- 約束した回答日、社内の期限、担当者、対応状況の記録
- 期限を比べる確認時点と、人が整理した見本
AIが出すもの
- 元のメモをたどれる、区分別の要約
- 分類候補と理由、判断に迷った箇所
- 案件ごとの連絡履歴と、追加連絡のひも付け候補
- 回答日・社内の期限・対応状況と、確認が必要な欄
2.AIでの進め方
- 分類の扱いをそろえる:分類名だけでなく含める内容を定め、複数に当てはまる場合と分類不能の扱いを決めます。版を明記し、同じ基準を使います。
- 原記録を残して写しを作る:氏名・連絡先は伏せ、照合用の対応表はAIに渡さず社内で管理します。AIに元のデータを直接書き換えさせず、別の下書きへ出す形です。
- 見本で試す:追加連絡や分類の重なるメモを含む見本を渡し、人の整理と比べます。異なる分類になった理由を見て、基準の曖昧な所を直すとよいです。
- 期限と申し出を分けて出す:約束した回答日と社内の期限は別の欄にし、日付のない記録を推測で埋めない指示にします。未確認の申し出は、事実の欄へ移さない扱いです。
- 別の日に分類を比べる:同じ版の基準と同じ記録を使って再分類し、分類の違いを見ます。期限超過の判定は時間の経過で変わるため、分類とは分けて確認します。
- 確認した内容を台帳へ反映する:人が原記録と照合して反映し、分類の修正理由と確認者を残します。期限超過や担当未定の案件は、社内の引継ぎ先へ回す流れです。
3.確かめる点
検査の中心は、分類の一貫性、対応期限です(当社の「できること64項目」の記載)。
| 確かめること | 見方 | 見落とすと |
|---|---|---|
| 分類の一貫性、対応期限 | 同じ記録の再分類を比べ、約束した回答日と社内の期限を原記録と照合する | 集計の分類が変わり、返答待ちが残る |
| 受付と案件の対応 | 受付記号を照合し、追加連絡を同じ案件の履歴につなぐ | 苦情の件数が重複し、連絡の経緯が分かれる |
| 事実・申し出・見解 | 要約の各欄を原記録の発言や確認内容と突き合わせる | 未確認の内容が確定した情報として伝わる |
| 複数分類と要確認 | 分類の定義に戻り、候補の理由と未確定箇所を見る | 分類が重なる内容や迷いが集計から抜ける |
| 担当者と未対応の状態 | 担当者、対応履歴、完了の記録を照合する | 引継ぎ先や残った対応が分からなくなる |
| 個人情報と修正履歴 | 渡す写しの伏せ字と、分類修正の理由・確認者を確かめる | 不要な情報が渡り、変更の経緯が追えなくなる |
4.人が判断する所
- 分類基準の変更、複数分類を集計する方法
- 相手への返答の約束と、社内の期限・担当者の設定
- 返金や補償の内容、責任者へ引き継ぐ必要性
- 台帳への反映、対応完了の確定と再開の扱い
5.AIへの指示文の作例
架空の飲食店の受付メモを使い、追加連絡と複数分類、期限超過を分けて確認する作例です。
複数に該当する場合は分類を併記する。迷う所は要確認とし、理由を付ける。
| 受付 | 案件 | メモ | 約束した回答日 | 社内の期限 |
|---|---|---|---|---|
| A | あ | お客様が「呼んでも応答がなかった」と申告。担当者は混雑が理由と推測。事実確認前 | 本日の閉店まで | 本日の昼 |
| B | あ | Aと同じお客様から追加連絡。「返答を待っている」と申告 | 変更の記載なし | 変更の記載なし |
| C | い | お客様が「料理が冷たかった」と申告。確認前 | 明日の閉店まで | 本日の閉店まで |
| D | う | お客様が「料理の説明がなく、尋ねても返答がなかった」と申告。確認前 | 本日の閉店まで | 本日の昼 |
| E | え | お客様が「持ち帰り袋に付属品がなかった」と申告。担当者が入れ忘れを確認。返答は未了 | 昨日の閉店まで | 昨日の昼 |
| F | お | お客様が「同じ代金を重ねて請求された」と申告。会計記録の確認前 | 記載なし | 記載なし |
目的:苦情記録の下書きを作る。返信文は作らず、原記録は変更しない。 以下は架空の入力メモであり、AIの出力例ではない。 確認時点:本日の開店前。 分類基準の版:見本用・あ。 分類:料理=温度や味、接客=応対、説明=料理の説明、持ち帰り=包装や同梱、会計=請求の申し出。 複数に該当する場合は分類を併記する。迷う所は要確認とし、理由を付ける。 | 受付 | 案件 | メモ | 約束した回答日 | 社内の期限 | |---|---|---|---|---| | A | あ | お客様が「呼んでも応答がなかった」と申告。担当者は混雑が理由と推測。事実確認前 | 本日の閉店まで | 本日の昼 | | B | あ | Aと同じお客様から追加連絡。「返答を待っている」と申告 | 変更の記載なし | 変更の記載なし | | C | い | お客様が「料理が冷たかった」と申告。確認前 | 明日の閉店まで | 本日の閉店まで | | D | う | お客様が「料理の説明がなく、尋ねても返答がなかった」と申告。確認前 | 本日の閉店まで | 本日の昼 | | E | え | お客様が「持ち帰り袋に付属品がなかった」と申告。担当者が入れ忘れを確認。返答は未了 | 昨日の閉店まで | 昨日の昼 | | F | お | お客様が「同じ代金を重ねて請求された」と申告。会計記録の確認前 | 記載なし | 記載なし | 資料にあることだけを使い、事実・お客様の申し出・担当者の見解を別の欄にする。 受付記号をすべて残し、Bは案件「あ」の履歴につなぐ。追加連絡で新しい苦情を増やさない。 分類候補・理由・約束した回答日・社内の期限・対応状況を案件ごとに出す。 変更の記載がない追加連絡で元の約束を消さず、根拠の受付記号も残す。 期限超過の判定は確認時点と比べる。空欄から日付や完了を推測しない。 自信のない分類、欠けた担当者や日付は、要確認欄へ分ける。
6.当社に相談するとき
この仕事は、手順書と検査を当社が設計し、お手元のAIで回していただく形が基本です。
どの業務から始めるか迷う場合も、滋賀の中小企業向けAI相談(初回無料相談)をご利用ください。料金は料金のページに載せています。
出典(確認日:2026年11月3日)
- PIO-NET(全国消費生活情報ネットワークシステム):聞き取りから相談処理までの記録。ページの更新日は2026-08-05。消費者行政の例として参照
- 苦情の適切かつ迅速な処理を行うに当たり、具体的にはどのような体制を整備すればよいですか。:個人情報の取扱いに関する苦情処理の体制整備の例。一般の苦情すべての分類や期限の根拠には使わない
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