奈良県の中小企業向けDX・省力化の補助金と相談先。名前が似た窓口と、一覧と個別ページの受付状況の違いに注意して調べる

要点

奈良県で相談できる窓口は、国が設置した無料の相談所奈良県よろず支援拠点です。県の公式ページ(2026年11月2日確認)では、「デジならキャンペーン」は令和8年度の募集がなく、「奈良県中小企業賃上げ環境整備支援補助金」の受付は7月31日で、「デジタル×経営実践プログラム」の申込は9月25日で、いずれも終わっています。一覧のページに制度の名前が載っていても、いま申請できるとは限りません。募集状況は、制度ごとの個別ページで確かめます。県の受付が終わっているときは、国の制度と、事業所の所在地の市町村に探す範囲を広げます。

公開:2026年11月2日/情報の確認日:2026年11月2日(出典はこの記事の最後)

この記事は、奈良県内で事業を営む中小企業・小規模事業者の方が、「DXや省力化に使える補助金と相談先を、どこで・どう調べればよいか」を整理するためのものです。

奈良県の公式ページ、奈良県地域産業振興センターと奈良県よろず支援拠点のページ、国の補助金の公式サイトを2026年11月2日に確かめました。受付の期間・金額は変わるので、申し込む前に各ページで最新の状態を確認してください。補助金の採択の見込みや、税務・法律の判断を示すものではありません。

「調べる順番」と確認表は、当社の考えをまとめた作例です。県や各機関が示しているものではありません。

1.最初の相談先は、奈良県よろず支援拠点。名前が似た窓口に注意

奈良県よろず支援拠点は、経営改善や創業などを相談できる、国が設置した窓口です。公式ページには、国(中小企業庁)の事業として運営されているので、何度・何回相談されても無料と書かれています。令和8年4月には、拠点の柏木本部内に「生産性向上支援センター」が設置されました。相談内容として、業務の見える化、作業の標準化、デジタル活用、省力化投資の検討が挙げられています。相談は、電話またはメールで予約して日時を決める流れです。

奈良県では、似た名前の機関があります。調べるときは、団体名と相談内容を照らし合わせます。

名称どこか相談できること
公益財団法人奈良県地域産業振興センターよろず支援拠点を実施する団体(サイト:nara-sangyoshinko.or.jp)経営相談(よろず支援拠点)、IT活用や補助金・助成金の案内
奈良県工業振興センター(旧:産業振興総合センター)県の機関。令和8年4月1日に名称が変わった(サイト:pref.nara.lg.jp)機械・電気・情報グループが、機械・電気・デジタル活用の研究開発や技術相談を担当。技術相談は無料だが、依頼試験などには所定の料金が必要。事前に電話で打ち合わせる(0742-33-0817)

3.2026年11月2日に確認できた県の制度の受付状況

制度内容状況
デジならキャンペーン令和7年度の事業補助金の申請受付は終了。同じ公式ページに、令和8年度の募集はないと明記されている(ページの更新日:2026年8月14日)
奈良県中小企業賃上げ環境整備支援補助金省力化や収益力向上につながる設備投資、システム構築費、クラウド利用費などが対象。申請前に商工会議所または商工会の支援を受けて事業計画書を作る必要がある申請受付は2026年5月26日から7月31日までで終了(事前相談の受付期限は原則7月24日だった)。ページの更新日は2026年10月8日だが、申請期限が延びたとは限らない
中小企業デジタル化等支援事業「デジタル×経営実践プログラム」勉強会と個別の継続支援を組み合わせたプログラム。開催期間は2026年10月から2027年2月。参加費は1社44,000円(税込)申込期限は2026年9月25日で終了(ページの更新日:2026年10月21日)

賃上げ環境整備支援補助金では、公募要領に、要件を満たせば商工会議所・商工会の会員でなくても申請できると書かれています。対象事業所が奈良県内にあること、給与支給総額の増加が要件であることも、県のページに書かれています。次の募集や、デジならキャンペーンの後継の事業があるかは、今回読めた公式ページでは確認できませんでした(未定・11月2日時点)。

支援事業を見つけたら、導入費用の補助なのか、学習や計画づくりの支援なのかも確かめます。

4.県の受付が終わっているときは、国と所在地の市町村へ探す範囲を広げる

  • デジタル化・AI導入補助金:業務効率化などに向けたソフトウェアやサービスの導入を支援する国の補助金。複数者連携の枠を除き、対象のツールは事務局に登録されたもので、登録されたIT導入支援事業者と組んで申請する必要があります。公式サイトに最終締切のお知らせがあるため、制度概要のあとに、最新のお知らせを開きます。
  • 中小企業省力化投資補助金:カタログから製品を選ぶ「カタログ注文型」と、現場に合わせた設備導入・システム構築などを支援する「一般型」に分かれています。カタログ注文型は交付申請を随時受け付けており、一般型の第9回は、11月上旬に公募開始、12月上旬に申請受付開始、12月下旬に締切の予定と案内されています(予定と確定した日付を区別します)。
  • 市町村:事業所の所在地の公式サイトを確認します。奈良市は、「奈良市の事業者支援」の「補助金制度」から、新たな挑戦支援補助金などの個別ページに進めます。一覧だけで申請できると判断せず、対象の取組と現在の募集状況を確かめます。
  • 商工会議所・商工会:県の「県内商工会・会議所」のページに、奈良・大和高田・橿原・生駒の商工会議所や、大和郡山市・天理市などの商工会へのリンクがあります。

5.応募前に確かめること

賃上げ環境整備支援補助金では、交付決定日以降、2026年12月25日までに設置・導入等と支払いを完了した経費が対象で、国等の補助金を活用した設備導入は対象外と書かれています(令和8年度の実際の条件)。別の制度を検討するときも、その制度の公募要領で、対象者・事前の手続き・申請期限・導入と支払いの時期を確かめます。奈良の窓口で整理した課題と、使いたい道具・設備の内容を照らし合わせてから、応募を判断します。

6.奈良県でDX・省力化の支援を使う前の確認表

調べる前と、応募する前に、この表で確かめます。

確認確かめること
□奈良県よろず支援拠点に、見直したい仕事の内容(補助金の名前だけでなく)を伝えて予約した
□名前が似た機関(地域産業振興センターと工業振興センター)を、団体名と相談内容で区別した
□補助金は、一覧のページでなく、制度ごとの個別ページで、受付期間と更新日を確かめた
□県の受付が終わっていたら、国の制度と、事業所の所在地の市町村の制度を確かめた
□国の制度は、予定の日付と確定した日付を区別した
□購入や契約の前に、対象経費と、導入・支払いの期限を公募要領で確かめた

7.公的な窓口で課題を整理したあと、事務の手順まで形にしたいとき

県の支援は、募集の期間や回数が決まっています。課題を整理したあとに、自社の事務の手順書や、AIの結果を確かめる検査まで形にしたい場合は、当社のように、手順と検査の設計まで行う民間の相談先が選択肢になります。オンラインは全国から対応しています。

自社の事務のどこから確認を入れるかを相談したい場合は、30分の無料相談をご利用ください。県の制度の選び方や、補助金の採択の見込みについての助言は行いません。

出典(確認日:2026年11月2日)

関連する記事・ページ

このページの確かめ方は、情報の確かめ方と更新の方針にまとめています。

Contact

まず30分、お話ししませんか。

オンライン、または滋賀県内は訪問・1回限り・棚卸しの前提確認と、事前に伺った1業務の短いデモ。デモの準備について。法律相談は受けません。

vaynexis177@gmail.com·090-1079-0692·平日 10:00–18:00

30分の無料相談