滋賀県でAIの相談ができる窓口。公的な支援機関と民間の相談先の使い分け
要点
滋賀県内でAIの導入を相談するなら、まず無料の公的な窓口が使えます。何度でも無料で経営の相談ができる「滋賀県よろず支援拠点」、登録した専門家と2時間ほど話せる「滋賀県産業支援プラザ」の専門家窓口相談(同じ年度に1回)、県のDX推進課が受け付ける「滋賀県DX官民協創サロン」、小規模企業の事業所を専門家が訪ねる商工会議所の「エキスパートバンク」です。プラザの専門家派遣のように、有料の支援もあります。公的な窓口は助言と支援先の紹介が中心なので、社内の資料づくりや設定まで一緒に進めてほしいときは、民間の相談先(多くは有料)と使い分けます。
この記事は、滋賀県内の中小企業や個人事業主の方が「AIを仕事に使いたいが、どこに相談すればよいか」を決めるときのために、県内の相談先をまとめたものです。
各窓口の内容と条件は、2026年11月1日に各窓口の公式ページで確かめました。受付の時間や条件は変わることがあります。申し込む前に、各窓口のページでお確かめください。
「相談したいこと」と相談先の組み合わせ、相談の前に用意するものは、当社の考えをまとめた作例です。各窓口が示しているものではありません。
1.相談先を選ぶ前に、相談したいことを1行にする
AIの相談といっても、「何から始めればよいか分からない」と「使うサービスの設定を決めたい」とでは、向く相談先が違います。まず、次のどれに近いかを1行で書いておくと、窓口を選びやすくなります。
- 経営の相談:何から手をつけるか。会社の課題の中で、AIをどこに使うか
- 使い方の相談:使うサービスとプラン、社内のルールを決めたい
- 作業の依頼:社内の資料や仕組みづくりを、一緒に手を動かして進めてほしい
- 補助金の相談:費用の一部に補助金を使えるか知りたい
2.滋賀県内の公的な相談窓口(2026年11月1日確認)
ここで挙げる窓口は、どれもAIだけを扱う窓口ではなく、経営やデジタル化(DX)全般の相談窓口です。AIの導入は、その中の相談の一つとして持ち込む形になります。
| 窓口 | 運営・場所 | 受けられること | 費用・条件 |
|---|---|---|---|
| 滋賀県よろず支援拠点 | 国(中小企業庁)の事業。公益財団法人滋賀県産業支援プラザ内(大津市打出浜・コラボしが21の2階)と、長浜サテライト(長浜商工会議所の1階) | 経営の相談。1回は約1時間で、続けて支援を受けることもできる。相談の内容に応じて、ほかの支援機関も紹介する。コーディネーターの紹介には、IT活用や業務の効率化を担当分野に挙げる人もいる | 相談料は何回利用しても無料。対象は中小企業・小規模事業者や創業を予定している方など。申し込みは「ご相談申込みフォーム」(相談日はカレンダーで確認できる)か、電話(077-511-1425・受付は平日9時〜17時45分) |
| 滋賀県産業支援プラザ「プラザ窓口相談」 | 公益財団法人滋賀県産業支援プラザ(大津市) | 担当者が、事業の問題点や事業計画について助言する。さらに、プラザに登録した専門家(中小企業診断士、情報処理技術者など)との窓口相談を受けられる | 専門家との窓口相談は無料で、同じ年度に1回・2時間ほど・原則としてプラザで。専門家は指名でき、分からなければプラザが紹介する。対象は県内の中小企業者等と、創業を計画している方。申し込みは、申込書(PDFとWord)に記入してプラザに出し、相談内容を電話やメールフォームで事前に伝える |
| 滋賀県DX官民協創サロン | 滋賀県(総合企画部 DX推進課 地域DX連携推進室が事務局)。県庁新館の7階 | DXを進めるための相談。県と連携する民間の「滋賀県DX協創パートナー」とともに支援する仕組み | 相談は県の「しがネット受付サービス」から申し込む。サロンへ行くには事前の予約が必要。相談料や対象者の条件は、県のページに書かれていない |
| 商工会議所の「エキスパートバンク」 | 県内7か所の商工会議所(長浜・彦根・近江八幡・八日市・守山・草津・大津) | 登録した専門家が事業所を訪ねて助言する。「自社のデジタル化を進めたい」が例に挙がり、経営の相談には「生産性向上のためのIT/IoT等の活用」が含まれる | 常用の従業員が、商業・サービス業で5人以下、製造業その他で20人以下の小規模企業が対象。滋賀県商工会議所連合会は、無料で受けられる制度として案内している。申し込みは各商工会議所の中小企業相談所へ。商工会の地区の方は商工会へ |
このほか、滋賀県産業支援プラザのイベント・セミナーの一覧には、生成AIを使ってデータを分析するワークショップも載っています(2026年11月1日確認)。相談の前に、こうした講座で基本を知っておくのも一つの方法です。
3.民間の相談先は、作業まで頼めるかで選ぶ
民間の相談先には、ITツールの販売会社、AIの研修やコンサルティングの会社、続けて相談に乗る顧問型の会社などがあります。多くは有料ですが、助言だけでなく、社内ルールの下書きや資料の整理、ツールの設定など、作業そのものまで頼めるところがあるのが、公的な窓口との違いです。
種類ごとの違いと選び方は、中小企業向けAIコンサルの選び方にまとめています。民間の相談先には、最初に次の3点を聞いておくと、あとで食い違いが起きにくくなります。
- どこまでが無料で、どこから有料か
- 助言だけか、作業まで行うか
- 社内の情報をどう扱うか(秘密を守る約束、使うAIサービスの設定)
4.費用の目安:無料で相談できる所と、お金がかかる所
公的な窓口の相談は無料のものが多い一方で、すべてが無料というわけではありません。各窓口のページに書かれている範囲で整理します(2026年11月1日確認)。
| 相談先 | 費用 | 根拠(各窓口のページ) |
|---|---|---|
| 滋賀県よろず支援拠点 | 無料(何回でも) | 拠点のページに、相談料は何回利用しても無料と書かれている |
| 産業支援プラザの専門家との窓口相談 | 無料(同じ年度に1回・2時間ほど) | プラザの窓口相談のページ(最終更新 2026年6月15日) |
| 産業支援プラザの専門家派遣 | 有料(金額はページに載っていない) | 同じページに「専門家派遣(有料)」の案内がある。金額はプラザに問い合わせて確かめる |
| 商工会議所のエキスパートバンク | 無料で受けられる制度として案内されている | 滋賀県商工会議所連合会のトップページが、専門家の助言を無料で受けられる制度として案内している。エキスパートバンクのページ自体には、費用の記載がない |
| 滋賀県DX官民協創サロン | 県のページに記載なし | 県のページ(更新日 2022年9月6日)。申し込む前に確かめる |
| 民間の相談先 | 会社ごとに違う | この記事は、公式の資料で確かめた数字だけを載せる方針のため、他社の金額は載せていません。比べる項目は中小企業向けAIコンサルの選び方の7項目が使えます |
当社の料金は、料金のページで公開しています(業務の棚卸しは税込55,000円。着手金と残金の2回払い)。公的な窓口の費用は、制度の見直しで変わることがあります。申し込む前に、各窓口のページで確かめてください。
5.公的な窓口と民間の相談先の使い分け
| 相談したいこと | 先に向く相談先 | 理由 |
|---|---|---|
| 何から始めるか、会社の課題を整理したい | よろず支援拠点、プラザの窓口相談、商工会議所 | 無料で、AIに限らず経営全体から考えられる |
| 補助金を使いたい | 産業支援プラザ、商工会議所 | プラザは県内で使える補助金の一覧を載せ、商工会議所は小規模事業者持続化補助金の申請の講座を開いている(2026年11月1日、各ページで確認) |
| システムの導入など、DXの技術や人材を探したい | 滋賀県DX官民協創サロン | 県と連携するパートナーの企業とともに支援する仕組みがある |
| 社内ルールの下書きや資料の整理など、作業まで進めたい | 民間の相談先(多くは有料) | 作業そのものを引き受けるところがある |
| 何度も相談しながら進めたい | よろず支援拠点、または民間の顧問 | よろず支援拠点は何回でも無料で、続けて支援を受けられる。毎週のように一緒に手を動かすなら、民間の顧問 |
公的な窓口で方向を決めてから、必要な作業だけを民間に頼む、という順番も取れます。最初から1か所に決める必要はありません。
6.相談の前に用意すると話が早い5つ
- 困っている作業を1つ:たとえば「毎月の請求書の転記に半日かかる」
- その作業の流れ:誰が、何を見て、何に書き写すか。業務の洗い出し方の書き方が使えます
- いま使っているソフトやサービス:Excel、会計ソフト、ChatGPT の無料版など
- 扱う情報:個人情報や、取引先と秘密を守る約束をした情報が含まれるか
- かけられる時間と費用の目安
窓口によっては、申し込みの前に相談の内容を伝える必要があります。プラザは申込書に記入して出し、相談内容を電話やメールフォームで事前に伝えます。DX官民協創サロンは、事前の予約が必要です(2026年11月1日確認)。上の5つを書いておくと、この申し込みの段階でも使えます。
AIを使うかどうかは、相談の中で決めれば十分です。「AIを使いたい」より「この作業を減らしたい」と伝える方が、どの窓口でも話が具体的になります。
7.相談先を決める前の確認表
| 確認 | 確かめること |
|---|---|
| □ | 相談したいことを1行で書いた |
| □ | 困っている作業を1つ選び、その流れを書いた |
| □ | いま使っているソフトやサービスを書き出した |
| □ | 扱う情報に、個人情報や秘密の情報が含まれるかを確かめた |
| □ | 公的な窓口の対象と条件を、各窓口のページで確かめた |
| □ | 民間に頼むときは、無料と有料の範囲・作業まで行うか・情報の扱いを聞いた |
| □ | かけられる時間と費用の目安を決めた |
8.当社に相談するとき
当社(合同会社Vaynexis)も、滋賀の民間の相談先のひとつです。AI顧問と、社内の資料やルールを作る仕事をお受けしています(内容と進め方)。
公的な窓口と民間のどちらに相談するか迷う場合も、滋賀の中小企業向けAI相談(30分の無料相談)をご利用ください。料金は料金のページに載せています。
出典(確認日:2026年11月1日)
- 滋賀県よろず支援拠点(公益財団法人滋賀県産業支援プラザ内):国の事業であること・相談料・相談の時間・申し込み方・電話の受付時間・大津と長浜サテライトの場所
- 滋賀県よろず支援拠点「コーディネーター紹介」:コーディネーターの担当分野
- 滋賀県産業支援プラザ「プラザ窓口相談」:最終更新日 2026年6月15日・専門家との窓口相談の条件・申込書・専門家派遣は有料と記載
- 公益財団法人滋賀県産業支援プラザ(トップページ):イベント・セミナーと補助金の一覧
- 滋賀県「滋賀県DX官民協創サロンを開設しました」:県のページの更新日は2022年9月6日・運営体制と相談の申し込み方
- 滋賀県商工会議所連合会(トップページ):県内7商工会議所・無料の専門家相談の制度・商工会の地区の案内
- 滋賀県商工会議所連合会「エキスパートバンク」:対象となる小規模企業・申し込みの流れ
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