職業家庭両立推進者が決まったら、労働局への届出をどう準備する?
要点
厚生労働省は、職業家庭両立推進者を選任した企業に、都道府県労働局雇用環境・均等部(室)あての選任届様式の提出をお願いしています。社内で決まった担当者の所属・役職・氏名を共通の選任・変更届に移し、提出先の受付方法を確かめてから送る流れです。
この記事は、職業家庭両立推進者が社内で決まった小さな会社の担当者が、選任の努力義務と届出の依頼の違い、共通様式の記入欄、労働局への提出方法の確認を進める流れをまとめたものです。
公式ページ・公式ヘルプなどの一次資料を2026年11月6日に確かめました。機能や制度は変わることがあるので、使う前に各ページで最新の状態を確認してください。法律・税務・労務の判断や、効果を約束するものではありません。
例は説明のための架空の例です。確認表や作例は、当社の考えをまとめたもので、公式の機関が示しているものではありません。
1.選任の努力義務と、届出への協力依頼を分ける
育児・介護休業法に基づき、事業主は職業家庭両立推進者を選任するよう努めなければなりません。厚生労働省は、企業全体の人事労務管理について責任を有する方の選任をお願いしています。
事務を引き継ぐ際は、「担当者を選ぶこと」と「決まった内容を窓口へ知らせること」を分けて扱います。社内の依頼文も、担当者の決定が済んでいるのか、まだ責任者の確認を待っているのかが分かる書き方にするとよいです。ここでは、選任済みの内容を書面に移す段階を扱います。
2.共通様式では、該当する担当者欄を見つける
届出様式は、男女雇用機会均等推進者、職業家庭両立推進者、短時間・有期雇用管理者の選任・変更届で共通です。職業家庭両立推進者の欄には、選任と変更を区別するチェック欄があります。様式には、企業単位で1企業につき1人を選任するよう求める注意書きもあります。
会社の欄には、事業所名・所在地のほか、代表者職氏名、主な事業内容、総労働者数の欄があります。担当者欄には所属部課と役職名があります。電話と氏名の欄もあります。
記入を始める前に、用紙全体を見て、会社情報を確認する人と担当者情報を確認する人を決めておきます。ほかの役割の欄も並んでいるため、別の欄に書き込んでいないか、記入後も欄名から見直すとよいです。兼務する役割がある場合も、記入する範囲は提出先の案内と照らし合わせます。
3.社内の決定記録を、記入と送付へつなぐ
ここからは当社の整理です。
準備の起点は、誰を担当者とすることが決まったかを、決定した側から受け取ることです。名前だけを口頭で聞いて用紙を埋めるより、所属と役職、社内で決めた日、確認した相手をまとめておくと、転記時に質問を戻す先が分かります。社内の選任日と、書面を作成・提出する日は区別して記録します。
準備の受け渡しを表にすると、次のようになります。
| 準備の場面 | 主に関わる人 | 用意するもの | 次へ渡す前の確認 |
|---|---|---|---|
| 選任が決まったとき | 決定した責任者 | 担当者の決定内容と決定日の記録 | 予定段階の情報が混ざっていないか |
| 用紙を記入するとき | 総務の担当者 | 決定内容と現在の会社情報 | 担当者の所属・役職の表記がそろっているか |
| 日付を記入する前 | 記入する人と確認する人 | 社内の決定記録と記入する用紙 | 用紙上の日付が何を表すかを取り違えていないか |
| 送付の準備をするとき | 提出を担当する人 | 窓口の案内と記入済みの用紙 | 宛先・送付方法・照会事項を照合したか |
| 送付を終えたとき | 提出を担当した人 | 提出した内容の控えと送付の記録 | 下書きと送付済みの内容を区別したか |
社内の決定記録は、届出用紙の空欄を補うための資料です。そのまま添付する書類と考えず、提出するものと社内で保管するものを分けます。添付する資料について質問があるときは、資料の名称と内容を窓口に伝えて、扱いを確認する進め方です。
所属や役職が手元の名簿と異なる場合は、どちらを記載するかを本人や責任者に確かめます。決定前の案に合わせて現在の情報を書き換えたり、連絡先を推測で埋めたりせず、確認後の内容を記入に使います。修正した場合は、記入済みの控えにも反映したかを見るとよいです。
提出後の控えは、窓口への照会記録と一緒に保管します。引き継ぎ時には、担当者が決まった段階、書面を準備した段階、送付を終えた段階を区別できるようにします。送付予定のメモだけで、提出済みと扱わないためです。
4.受付方法と提出時期は、窓口への照会事項にする
厚生労働省の所在地一覧では、電話番号を都道府県別のページで案内しています。提出先を探すときは、会社の名称と所在地を手元に置き、担当部署を確かめます。複数の拠点がある場合も、どの会社・拠点についての届出かを説明できるようにしておくとよいです。
東京労働局の案内では、届出を入力フォームまたは選任・変更届の郵送で受け付けています。また、東京労働局は、人事異動等で推進者等を変更した場合にも、改めて入力フォームまたは選任・変更届を提出するよう依頼しています。この受付方法は同局の案内として扱い、自社の提出先で利用できる方法を確認します。
窓口に聞く内容は、提出先の部署、使用する用紙、提出時期、受付方法、添付するものの扱いに分けると整理しやすくなります。回答を受けたら、照会した日、相手の部署、回答の内容を控え、送付を担当する人へ渡します。回答待ちの項目には確認する相手を添えておくと、準備を引き継ぐ際にも迷いにくくなります。
書式や受付については窓口に照会し、選任の適否や個別の労務判断は、公式資料を示して専門家に確認します。届出の準備に際して新たな疑問が出た場合も、記入担当者だけで判断を補わず、責任者へ戻す内容を整理するとよいです。
5.確認表
公開・共有の前に、この表で確かめます。
| 確認 | 確かめること |
|---|---|
| □ | 担当者の決定内容と、社内で決めた日の記録を受け取ったか |
| □ | 担当者の所属・役職・氏名・連絡先を確認したか |
| □ | 共通様式の該当欄と、選任・変更の区分を確認したか |
| □ | 用紙上の日付と社内の決定日を混同していないか確認したか |
| □ | 提出先の部署・用紙・受付方法・提出時期を確認したか |
| □ | 添付するものの扱いと、回答待ちの事項を整理したか |
| □ | 記入済みの控えと送付の記録を引き継げる形にしたか |
6.自社の事務の手順まで形にしたいとき
ここまでの確認を、自社の事務の手順書や、AIの結果を確かめる検査まで形にしたい場合は、当社のように、手順と検査の設計まで行う相談先が選択肢になります。オンラインは全国から対応しています。
自社の事務のどこから確認を入れるかを相談したい場合は、初回無料相談をご利用ください。法律・税務・労務の判断や、効果の約束は行いません。
出典(確認日:2026年11月6日)
- 職業家庭両立推進者を選任しましょう:選任の努力義務、選任する方の責任、届出への協力依頼、共通様式
- 「男女雇用機会均等推進者」「職業家庭両立推進者」「短時間・有期雇用管理者」の選任・変更届:会社欄・担当者欄、選任と変更の区分、企業単位の注意書き
- 都道府県労働局(労働基準監督署、公共職業安定所)所在地一覧:都道府県別の連絡先をたどる入口
- 男女雇用機会均等推進者/短時間・有期雇用管理者/職業家庭両立推進者の選任について:東京労働局の受付方法と変更時の提出依頼
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