算定基礎届の提出までに総務担当が集める支給資料と準備の順序

要点

集める中心は、その年の4月・5月・6月に支払った給与の額を確認できる資料です。給与に付けられた月名だけで依頼せず、支払日と計算対象期間を対応させて受け取ります。資料をそろえる段階で、確認担当と社内締切も決めておくとよいです。

公開:2026年11月4日/情報の確認日:2026年11月4日(出典はこの記事の最後)

この記事は、算定基礎届の提出に向けて給与・勤怠の資料を集める小さな会社の総務担当者が、支給した月を基準にした資料の範囲と社内の日程を整理するためのものです。

公式ページ・公式ヘルプなどの一次資料を2026年11月4日に確かめました。機能や制度は変わることがあるので、使う前に各ページで最新の状態を確認してください。法律・税務・労務の判断や、効果を約束するものではありません。

例は説明のための架空の例です。確認表や作例は、当社の考えをまとめたもので、公式の機関が示しているものではありません。制度や規約の内容は出典の公式ページで確かめ、個別の判断は専門家に確認してください。

1.支給した月を基準に、集める範囲を確かめる

確認日:2026年11月4日。

日本年金機構の届書案内では、算定基礎届で届け出る報酬は、その年の4月・5月・6月に支給した分とされています。

電子申請の入力例では、金銭による報酬欄に、給与・手当などの名称を問わず、労働の対価として支払われる金額の合計を入力する扱いです。金銭以外で支払われるものには別の入力欄があり、通勤定期券や食事、住宅が挙げられています。この入力例は、集める情報を給与の金額だけに絞らず、支給内容まで確かめるために参照しています。

この記事で扱うのは資料の収集と届出日程の整理です。対象者の選別や、日数・報酬額の算定に関する判定は行いません。

2.提出期限と、資料をそろえる社内日程を分ける

「定時決定(算定基礎届)」の案内では、提出期限は毎年7月10日で、10日が土曜または日曜の場合は翌営業日です。届出用紙は6月中旬以降、事業所へ順次発送されます。この案内は、提出までの予定を組む際の期限と、用紙を受け取る時期の根拠として使います。

提出先は事務センターまたは管轄の年金事務所です。提出方法は電子申請、電子媒体、郵送、窓口持参です。

給与資料を受け取る日と、内容の確認を終える日を、提出日とは別に予定へ入れます。担当者へ資料を依頼するときは、回答の期日と差し戻しの連絡先も添えるとよいです。届出用紙の到着を待つ間にも、資料の所在や依頼先を整理できます。

3.資料を集める人と、内容を確かめる人を決める

資料収集の依頼では、給与明細や賃金台帳など、社内で使っている資料の名前と保管場所を具体的に挙げます。資料名に付いた月だけで依頼を終えず、支払日が分かる状態で受け取る段取りにします。勤怠の資料には、どの給与の計算対象期間に対応するかの説明もあると、照会する際に探し直す手間を抑えられます。

次の表は、社内の準備分担の例です。表に挙げた資料を、そのまま提出時の添付書類として扱うものではありません。

準備する時点担当の例手元にそろえるもの受け渡し時に残すこと
集め始める前総務担当資料の所在と連絡先の一覧依頼先、受取予定、未着の資料
支給内容の確定後給与担当給与明細や賃金台帳などの確定資料支払日、計算対象期間、確定版の所在
給与資料を渡すとき給与担当手当の内訳、金銭以外の支給内容の控え資料間の対応と補足説明
対応する資料を探すとき勤怠担当給与の計算対象期間に対応する勤怠資料対象期間、確認者、修正の有無
内容を点検するとき総務担当と確認担当集まった資料と疑問点の一覧質問した箇所、回答待ち、回答の記録
提出を終えた後提出担当提出内容の控えと送付・受付の記録提出日、提出先、残った照会事項

同じ人が収集と確認を担う場合も、「資料を受け取った状態」と「内容を確認した状態」は区別して記録します。空欄の理由を未着なのか照会中なのかまで書いておくと、後から引き継ぐ人も次の対応を追いやすくなります。

4.転記前に、支払日と計算対象期間を対応させる

最初に、集めた給与資料の支払日を見ます。次に、その給与がどの期間の勤務に対応するかを確かめ、関連する勤怠資料の置き場を記録します。「給与の対象期間」と「実際に支払った日」は、別々の欄にすると読み違いを避けやすくなります。

金額を比べる際は、資料の作成日や更新状況も見て、訂正前の控えが混ざっていないかを点検します。数字が違っていたら、その場で片方を書き換えず、給与担当へ差のある箇所を戻して確認します。回答が届いた後に、どの版を使うかを記録する流れです。

資料を共有するときは、元のファイルを残し、確認用の一覧から保管先をたどれるようにします。メールの添付と共有先の両方に控えがある場合は、どれを確認に使っているかを明記するとよいです。修正があったときは、修正後の資料と確認済みの一覧の対応も取り直します。

5.迷う箇所は、判断材料をそろえて専門家に確認する

対象に含める人、日数の数え方、支給内容の扱いなどに迷う箇所は、収集担当だけで結論を出さず、専門家に確認します。相談には上記の公式資料と該当する給与・勤怠の資料を用い、どこが分からないのかを添えます。

質問は、「どの資料の、どの記載について、何を確認したいか」が伝わる形にします。担当者の推測と、資料から読み取れた内容を分けることも大切です。回答待ちの箇所は一覧に残し、回答を受けた人と、資料へ反映する人の間で取り残しがないかを見ます。

提出後は、提出内容の控えと送付・受付の記録を同じ保管先から探せる状態にします。資料の作成者、確認者、提出担当が別でも、提出に使った版をたどれる整理があると、後日の照会に対応しやすくなります。

6.確認表

公開・共有の前に、この表で確かめます。

確認確かめること
□集めた資料の支払日と、給与の計算対象期間を区別したか
□給与・手当の内訳と、金銭以外の支給内容を確かめたか
□給与資料に対応する勤怠資料の所在を確認したか
□資料の受取日、内容の確認日、提出日を分けて予定したか
□未着の資料と、専門家への照会待ちを区別したか
□提出内容の控え、送付・受付の記録、使用した資料の版を残したか

7.自社の事務の手順まで形にしたいとき

ここまでの確認を、自社の事務の手順書や、AIの結果を確かめる検査まで形にしたい場合は、当社のように、手順と検査の設計まで行う相談先が選択肢になります。オンラインは全国から対応しています。

自社の事務のどこから確認を入れるかを相談したい場合は、初回無料相談をご利用ください。法律・税務・労務の判断や、効果の約束は行いません。

出典(確認日:2026年11月4日)

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