SNS画像の代替テキストには投稿本文とは別に何を書くべきか
要点
代替テキストには、投稿本文で伝えた案内に加えて、画像を見て初めて分かる対象や配置、画像内の文字を整理します。本文を丸ごと貼る前に、画像から補う情報を選ぶことが出発点です。下書きは実画像と照合し、見えていない事情や宣伝の言葉を付け足していないか、人が確かめます。
この記事は、SNSに画像を投稿する小さな会社の担当者が、投稿本文とは別に画像の説明(代替テキスト)へ何を書くかを決め、公開前に実画像と照合する流れをまとめたものです。
公式ページ・公式ヘルプなどの一次資料を2026年11月4日に確かめました。機能や制度は変わることがあるので、使う前に各ページで最新の状態を確認してください。法律・税務・労務の判断や、効果を約束するものではありません。
例は説明のための架空の例です。確認表や作例は、当社の考えをまとめたもので、公式の機関が示しているものではありません。
1.本文と画像の説明を分けて考える
X公式の書き方ガイドは、投稿本文に書いた情報を画像の説明で繰り返さないよう案内しています。同じガイドは、画像内に文字がある場合、その文字を説明に含めるよう案内しています。
ここからは当社の整理です。
書き始める前に、投稿本文と画像を並べて眺めると整理しやすくなります。投稿で伝えたい案内を書き出し、次に、画像から補いたい内容を拾います。「何の案内か」と「画像に何があるか」を分けて下書きする考え方です。
投稿文だけを読み返して終えると、画像の中に残した案内を確認する機会がありません。説明文も画像と組にして読み、画像を見ずに読む人へ何を補いたいのかを、公開前の確認に含めるとよいです。
2.画像ごとに補う情報を表にする
書く内容を決めるため、画像の対象、画像内の文字、本文に書いた内容を分けて記録します。下の表は説明の完成文ではなく、担当者が下書きの材料をそろえるための見本です。
| 画像の種類 | 画像を見て確かめること | 説明に補う内容の候補 | 本文と照合すること |
|---|---|---|---|
| 展示物の写真 | 写っている物、形、配置、背景 | 丸い木製の器が棚に並び、手前に深い器が置かれている様子 | 展示の案内をそのまま繰り返していないか |
| 文字入りの案内画像 | 見出し、注意書き、受付場所の表記 | 画像にだけある注意書きや受付場所 | 大きな見出しだけを拾い、小さな文字を落としていないか |
| 会場への案内図 | 入口、受付、目印の位置関係 | 入口から受付までの位置関係 | 本文の案内と図の向きが食い違っていないか |
画像の隅に小さく入れた注意書きも、確認の対象として残します。本文と同じ言葉が見つかったときは、機械的に削る前に、その部分を外しても画像の内容を説明できるかを読み直します。
また、飾りの模様を細かく列挙するより、読み手に補いたい情報から文章を組み立てます。下書きを短く整える際も、注意書きや位置関係を落としていないかが確認の中心です。見た目の細かさと、伝える必要のある内容を、担当者が分けて判断します。
3.AIへの依頼は画像と本文の整理までにする
AIに下書きを頼む場合は、公開用に選んだ画像と、公開予定の本文を組にして扱います。画像内の文字を拾う作業と、説明の文章を整える作業を分け、読めない箇所を担当者へ戻す運用にします。ここで示すのは依頼の方針であり、特定の製品の読取性能を示すものではありません。
依頼文には、説明に採用する候補と、人が確認する箇所を分けて出す方針を入れます。次は、文字入りの案内画像を扱うときの依頼文の例です。
目的:画像を見ずに読む人へ、投稿本文だけでは伝わらない内容を補う下書き。 入力:公開予定の画像と投稿本文。 出力:画像内の文字の一覧、本文にある情報、画像から補う情報、説明文の下書き、人が確認する箇所。 画像から読める文字と、見える対象・配置だけを材料にする。 読めない文字は補完せず、要確認として分ける。 人物の気持ち、画像にない事情、商品の評価は付け足さない。 公開や投稿の操作は依頼の範囲に含めない。
確認待ちの箇所が残る下書きは、そのまま確定せず、元画像を見られる担当者へ戻します。文章の自然さを整える前に、材料の読み取りが合っているかを確かめる順序です。説明の良し悪しと、画像との一致を分けて見ると、修正する箇所を具体的に伝えられます。
4.下書きの各表現を実画像に戻して確かめる
人が照合するときは、説明文を読んでから、対応する部分を画像の中で探します。対象の名前、左右の位置、画像内の文字がどこにあるかを指し示せるかが、確認の手がかりです。画像に対応する部分を見つけられない表現は、採用する前に根拠を見直します。
特に、見えた様子と、そこから想像した事情を分けて扱います。表情を説明する際も、写っている顔の動きに戻って確かめ、本人の気持ちまで補っていないかを読み直します。商品についても、形や置き方の記述と、品質を評価する言葉を混ぜない方針にします。
文字入りの画像では、書き起こした内容と画像を突き合わせます。読みづらい部分を文章の流れだけで補わず、元の制作データを持つ担当者に確かめることも、公開前の確認に含めます。
仕上げに、画像を見ずに本文と説明文を続けて読んでみます。本文の案内と説明がつながるか、同じ案内が続いていないか、逆に必要な文字を外していないかを見ます。画像の差し替え後にも照合し直せるよう、画像のファイル名と確認した説明文を組にして記録するとよいです。
5.入力後は説明が付いた画像を確かめる
X公式の追加手順(英語版のヘルプ)では、画像の説明をテキスト欄に入力します。続いて「Done」を選ぶと、画像の隅に「ALT」の表示が現れます。
文章を用意する担当者と、投稿を入力する担当者が別の場合は、画像と説明文の対応も引き継ぎます。説明の下書きが共有メモに残っている状態と、投稿側へ入力を終えた状態を、確認記録で分けるとよいです。
公開前の確認では、投稿に添える画像と、承認した説明文を照合します。添付画像の並べ替えや差し替えも確認のきっかけにして、古い画像について書いた説明が残っていないかを見直します。文章の確認を終えた後も、実際に添える画像との組み合わせまで確認する流れです。
6.確認表
公開・共有の前に、この表で確かめます。
| 確認 | 確かめること |
|---|---|
| □ | 投稿本文にある情報と、画像から補う情報を分けて確認したか |
| □ | 画像内の見出しだけでなく、注意書きも確認したか |
| □ | 対象や位置関係の説明を、実画像と照合したか |
| □ | 読めない文字を推測で補っていないか確認したか |
| □ | 人物の気持ちや商品の評価を付け足していないか確認したか |
| □ | 画像の差し替えや並べ替えの後に、説明との対応を確認したか |
| □ | 説明文の用意だけでなく、投稿側への入力を確認したか |
7.自社の事務の手順まで形にしたいとき
ここまでの確認を、自社の事務の手順書や、AIの結果を確かめる検査まで形にしたい場合は、当社のように、手順と検査の設計まで行う相談先が選択肢になります。オンラインは全国から対応しています。
自社の事務のどこから確認を入れるかを相談したい場合は、初回無料相談をご利用ください。法律・税務・労務の判断や、効果の約束は行いません。
出典(確認日:2026年11月4日)
- X ヘルプセンター:How to write great image descriptions:投稿本文との重複を避ける指針、画像内の文字を含める指針
- X ヘルプセンター:How to add image descriptions:説明をテキスト欄に入力する手順、完了後の表示
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