伐採届と伐採後の報告は何をそろえる?森林・造林計画の資料管理

要点

事前には伐採と造林の計画をそろえ、伐採完了後と造林完了後には、それぞれの状況を報告します。資料整理では、森林の所在・地番を共通の手がかりに、提出した計画と完了時の記録を対応させます。

公開:2026年11月4日/情報の確認日:2026年11月4日(出典はこの記事の最後)

この記事は、森林の伐採届と伐採後・造林後の報告を扱う事務担当者が、森林の所在・地番を手がかりに計画と完了時の記録、提出控えをつなぐ方法を公式資料で確かめるためのものです。

公式ページ・公式ヘルプなどの一次資料を2026年11月4日に確かめました。機能や制度は変わることがあるので、使う前に各ページで最新の状態を確認してください。法律・税務・労務の判断や、効果を約束するものではありません。

例は説明のための架空の例です。確認表や作例は、当社の考えをまとめたもので、公式の機関が示しているものではありません。制度や規約の内容は出典の公式ページで確かめ、個別の判断は専門家に確認してください。

1.対象森林と報告の段階を先に分ける

確認日:2026-11-04 手引きの表紙には「令和8年4月版」と記載されています。「伐採造林届出書作成の手引き」では、制度の対象を地域森林計画対象の民有林としています。市町村事務処理マニュアルでは、届出書に基づく主伐と造林が状況報告の対象であり、届出書の伐採方法が間伐の場合は報告書を提出する必要がないとされています。

伐採する者と造林する者が異なる場合は、共同で届出を提出します。届出の提出期間は、伐採を始める90日前から30日前までです。対象の確認と、誰がどの段階の記録を用意するかの整理を先に済ませると、後任者が書類を探す出発点になります。

2.届出前は計画と添付資料を対応させる

届出記入例では、伐採及び伐採後の造林の計画は、別添の伐採計画書と造林計画書に記載する構成です。伐採箇所が複数の地番にまたがる場合は、該当する地番をすべて記載します。

添付書類の案内では、森林の位置と伐採区域が分かる図面を位置図・区域図として示しています。土地の登記事項証明書等は、届出者に土地所有権または造林権原があることを示す資料です。伐採の権原関係書類には、届出者が立木を伐採する権原を持つことが分かる資料が挙げられています。

他法令の許認可関係書類は、対象森林の伐採について他の行政庁の許認可が必要な場合に、その申請状況を示すものです。隣接森林との境界関係書類は、伐採区域について隣接森林所有者との確認状況を示します。届出者の確認書類については、連名の届出では、それぞれに該当する確認書類の添付が必要です。

ここからは当社の整理です。集めた資料には、どの場所・どの提出者に対応するかを添えます。関係者が異なる資料を同じ名前で保存すると、誰の権原や確認状況を示すものか分かりにくくなります。添付の要否や代替資料の扱いは、窓口で確かめた回答と分けずに残すとよいです。

3.完了後の報告は計画の転記で済ませない

伐採に係る森林の状況報告は伐採を完了した日から30日以内、伐採後の造林に係る森林の状況報告は造林を完了した日から30日以内です。市町村事務処理マニュアルでは、報告された実施状況と、届出書に記載された計画との整合を確認するとしています。

伐採後の報告記入例では、複数地番にまたがる場合に、該当するすべての地番を記載するよう示しています。伐採率は、立木材積による率を記載するものです。手引きでは、伐採後の報告書に、市町村から指導されている書類を添付するよう示し、伐採後の写真を例に挙げています。

造林後の報告では、人工造林で複数の樹種を造林した場合、樹種・面積・本数を樹種ごとに行を分けて記載します。鳥獣害対策欄には、防護柵の設置などの方法を記載します。

事務の整理では、計画欄をそのまま写す前に、完了時の記録を担当者から受け取る流れを作ります。予定と実施内容に差があれば、差のある項目、確認先、回答を残し、説明がつかない数値を帳尻だけ合わせて埋めない運用にします。

4.元の記録から提出控えまでをつなぐ表

社内で受け取る記録と提出後の保存先を対応させ、次に誰から何を受け取るかが分かる一覧にします。

元の記録対応させる提出用の書類・情報社内で確認する人提出後に残すもの
森林の所在・地番の一覧と区域の図面開始前の計画と図面現地を把握する担当者提出した計画と図面の組
関係者ごとの確認資料と契約関係の資料提出者・対象地との対応資料を保有する担当者使用した資料と窓口への確認記録
伐採の完了日と現場で確認した内容伐採完了時の報告用の情報伐採側の担当者報告の控えと対応する現場記録
造林の完了日と樹種ごとの記録造林完了時の報告用の情報造林側の担当者報告の控えと対応する現場記録
窓口から受けた修正の連絡修正箇所と提出した版提出を担当する人修正前後の控えとやり取り

書類の名前だけでなく、地番からも探せる状態にします。提出に使った版は、作業途中の下書きと区別して保存し、後から修正した資料にも対応する控えを添えます。後任者が最初に開く一覧に、未受領の記録と依頼先を残しておくことが引き継ぎの中心です。

管理用の一覧では、予定日と完了日を別の欄に残します。予定が変わったときは、誰から変更の連絡を受けたか、現場の記録で完了を確かめたかも分かる形にします。提出した後も、受領を確認できる記録と控えを対応させ、送付しただけの状態と受け付けられた状態を区別しておくとよいです。

5.迷う点は対象と不足資料を示して確認する

届出・報告の提出先は、伐採・造林する森林が所在する市町村の長です。自治体によっては、国の様式以外に必要な添付書類を定めている場合があります。

窓口への確認では、対象の場所、行おうとしている作業、手元にある資料、不足している資料をまとめて示すとよいです。回答を受けた日と回答者、次に用意する資料の担当者を控え、電話で解決した内容も引き継げる形にします。

対象への適用、伐採の可否、所有権や契約の有効性は、この記事では判断しません。上記の公式資料を示して、手続の扱いは所管窓口に、法的な判断は専門家に確認します。

6.確認表

公開・共有の前に、この表で確かめます。

確認確かめること
□対象の場所と必要な手続について、所管窓口への確認を済ませたか
□森林の所在・地番と区域の図面を対応させたか
□関係者ごとの確認資料と権原・境界の資料を照合したか
□提出した計画と、完了時に受け取った記録を突き合わせたか
□完了日を把握する人、期限を管理する人、提出する人を明確にしたか
□追加資料や修正についての回答を、提出控えと一緒に保存したか
□未受領の資料と依頼先を、後任者が分かる形にしたか

7.自社の事務の手順まで形にしたいとき

ここまでの確認を、自社の事務の手順書や、AIの結果を確かめる検査まで形にしたい場合は、当社のように、手順と検査の設計まで行う相談先が選択肢になります。オンラインは全国から対応しています。

自社の事務のどこから確認を入れるかを相談したい場合は、初回無料相談をご利用ください。法律・税務・労務の判断や、効果の約束は行いません。

出典(確認日:2026年11月4日)

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