Excelの取込ファイルの場所をパラメーターで切り替えるには
要点
取込元の場所を値として持つパラメーターを作り、データソースの引数に使う構成にします。最初に値と取込設定の対応を作り、その後は切替先の場所を変更して、読み込まれた内容まで確かめる流れです。
この記事は、Excelの取込元フォルダーの場所が変わる小さな会社の担当者が、Power Query のパラメーターで参照先を切り替える流れと、切り替えた後の確かめ方を Microsoft のヘルプで確かめる流れをまとめたものです。
公式ページ・公式ヘルプなどの一次資料を2026年11月4日に確かめました。機能や制度は変わることがあるので、使う前に各ページで最新の状態を確認してください。法律・税務・労務の判断や、効果を約束するものではありません。
例は説明のための架空の例です。確認表や作例は、当社の考えをまとめたもので、公式の機関が示しているものではありません。
1.切替先に置くファイルの形を先に確かめる
ここでは、フォルダーからの取込設定があるブックを対象に、Windows版のデスクトップ画面で参照先を切り替える操作を扱います。参照したクエリ管理のヘルプには Windows の手順があり、適用先は Excel for Microsoft 365、Excel 2024、Excel 2021 です。パラメーター クエリの作成を説明するヘルプの適用先は、Excel for Microsoft 365 と Excel for Microsoft 365 for Mac です。認証情報やスクリプトを保存する話は扱いません。
フォルダー内のファイルを結合する場合は、配下のサブフォルダーも含め、形式と構造をそろえることが公式資料の確認事項です。
作業前には、現在の参照先と変更後の参照先を手元に控えておくとよいです。変更前の状態に戻せるよう、元のブックのコピーを使って設定を確かめる進め方にします。作業中のブックと日常業務で使うブックの名前を控え、試した内容をどちらに反映したかも区別しておきます。取込元の移動と、書類の列や項目の変更は分けて扱います。
2.場所を保存する設定を作る
Excelの[データ]から[データの取得]へ進み、Power Query エディターを起動します。エディターの[ホーム]にある[パラメーターの管理]から[新しいパラメーター]を選んで作成を始めます。
[名前]は他のパラメーターと区別するために使い、[説明]には値を指定する人が用途を理解できる情報を入れられます。
[型]は値のデータ型を指定する項目で、[現在の値]が実際に格納されている値です。場所を入れる設定として、名前は「取込元フォルダー」、説明は「取込対象を置く場所」とするなど、担当者が用途を読み取れる表記にします。
場所を文字列として扱うため、[型]には[テキスト]を選びます。候補は[任意の値]にして、[現在の値]へ今の取込元のフォルダーパスを入力します。入力するのは、ファイルを置いている場所の表記です。引き継ぐ人にも同じ場所を指していると伝わるよう、画面の値と作業メモを見比べます。
入力を終えたら[OK]でパラメーターを作成します。
3.取込元の設定に作った値を結び付ける
取込クエリの[ソース]を選び、ステップの設定アイコンから、そのステップの設定ページへ進めます。[ファイル パス]のオプションが[パラメーター]に設定されていることを確かめ、作成したパラメーターをドロップダウン リストから選びます。
設定を作る作業と、取込元に結び付ける作業を分けて記録しておくと、引き継ぐ人が変更箇所をたどれます。「場所を控えた」「設定を作った」「取込元との対応を確かめた」という区切りで、作業の記録を残すとよいです。値を置く設定の名前と、取込結果を作る設定の名前を並べて控えると、変更時に選ぶ対象も伝えやすくなります。
4.場所を書き換えた後は表まで更新する
作成後のパラメーターは[パラメーターの管理]に戻って変更できるため、切替時は[現在の値]に入れた場所を見直します。
値を変えた後は、エディターの[ホーム]から、エディターを閉じてワークシートへ読み込む操作を選びます。このコマンドの名前は、日本語のヘルプではページによって「[読み込み & 閉じる]」「[閉じる] & [読み込み]」と表記が分かれているため、手元の画面の表示で確かめます。ブック内のすべてのデータの更新には、[データ]タブの[すべて更新]を使います。
候補を一覧にした場合も、[既定値]と[現在の値]は別の値なので、変更対象を取り違えないようにします。
変更後は、表の対象期間や見出しを手元の取込元と照合します。表示された内容が想定と違うときは、変更した場所と、そこに置いたファイルを見比べるところから確認します。
5.架空の切替例で引き継ぐ内容を決める
ここからは当社の整理です。
資料の置き場を整理し、取込元を移す場面を考えます。変更前後で書類の形はそろえ、場所の変更を確かめる例です。
| 確認すること | 変更前 | 変更後 |
|---|---|---|
| 取込元の場所 | C:\取込\旧置場 | C:\取込\新置場 |
| 書類の見出し | 管理番号・受付日・区分 | 管理番号・受付日・区分 |
| 結果の照合に使うもの | 変更前の保存済みの表 | 新しい置き場の原票 |
| 引き継ぐ記録 | 元の参照先 | 変更先と照合した内容 |
担当者には、変更先だけでなく、どの原票と表を照合したかを渡します。変更したという記録と、結果を見て業務に使えると判断した記録を分けておくと、確認が止まっている箇所を追いやすくなります。表が表示されたことだけを完了の印にせず、対象期間、抜けている書類、重ねて読み込んだ書類を確認したかまで記録に含めます。引き継ぎメモには、変更理由、戻すときの参照先、照合に使った原票の保管場所を短く残すとよいです。
Microsoft Learn のフォルダーの説明では、フォルダー取込ではサブフォルダー内のファイル情報も表示されるとされているため、意図していない書類が配下にないかも確認します。
6.確認表
公開・共有の前に、この表で確かめます。
| 確認 | 確かめること |
|---|---|
| □ | 元の参照先と変更後の場所を控えたか |
| □ | 切替先の書類の見出しと構造を見比べたか |
| □ | 場所を保持する設定を作り、用途の分かる名前を付けたか |
| □ | 取込元が作成した設定を参照する状態になったか |
| □ | 変更後の場所が、実際に使用する値に入っているか確認したか |
| □ | 読込先の表を更新し、取込元の原票と照合したか |
| □ | 配下の不要な書類と、引き継ぐ記録を確認したか |
7.自社の事務の手順まで形にしたいとき
ここまでの確認を、自社の事務の手順書や、AIの結果を確かめる検査まで形にしたい場合は、当社のように、手順と検査の設計まで行う相談先が選択肢になります。オンラインは全国から対応しています。
自社の事務のどこから確認を入れるかを相談したい場合は、初回無料相談をご利用ください。法律・税務・労務の判断や、効果の約束は行いません。
出典(確認日:2026年11月4日)
- クエリの管理 (Power Query)|Microsoft Support:クエリ管理手順のWindowsタブと適用先。
- パラメーター クエリを作成する (Power Query)|Microsoft Support:適用先、取込元のファイルパスをパラメーターに置き換える操作、値を変えた後の読み込み。
- フォルダー|Microsoft Learn:結合対象の形式・構造とサブフォルダーの扱い。
- Excel (Power Query) でクエリを作成、読み込み、または編集する|Microsoft Support:エディターの起動と、ワークシートへ読み込むコマンドの表記。
- パラメーターの使用|Microsoft Learn:値を保持する仕組み、作成、名前・説明・型・現在の値、変更、既定値との区別。
- Power Queryのデータ型|Microsoft Learn:フォルダーパスを文字列として扱うための型の選択。
- 適用されたステップのリストを使用する方法|Microsoft Learn:ステップの設定アイコンから設定ページを開く操作。
- Excel で外部データ接続を更新する|Microsoft Support:ブック内のすべてのデータを更新するコマンド。
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