相見積の回答を単価・合計額・納入日で並べて比較する手順
要点
相見積の回答は、「回答の比較」で明細行の価格・入荷日・価格の合計を見比べられます。比較する品目と数量をそろえ、単価、合計額、納入時期の順に確認すると整理しやすくなります。順位を付ける前に、仕入先への確認事項を分けておくとよいです。
この記事は、相見積の回答を単価・合計額・納入日で見比べる小さな会社の購買・事務担当者が、Dynamics 365 Supply Chain Management の見積依頼で回答を比較する手順と、見積書に戻って確かめる点を整理するためのものです。
公式ページ・公式ヘルプなどの一次資料を2026年11月3日に確かめました。機能や制度は変わることがあるので、使う前に各ページで最新の状態を確認してください。法律・税務・労務の判断や、効果を約束するものではありません。
例は説明のための架空の例です。確認表や作例は、当社の考えをまとめたもので、公式の機関が示しているものではありません。
1.比較を始める前に、回答と依頼内容を対応させる
ここでは、Dynamics 365 Supply Chain Management の見積依頼への回答を比較する操作を扱います。操作説明の確認日は、出典の一覧に記載しています。
比較画面には、依頼時の数量と一致しない回答数量が含まれる場合があります。
以下は比較の準備についての当社の整理です。最初に、届いた回答を依頼した品目に対応させます。品名の似た別仕様や、まとめ売りと個別売りを混ぜず、単価の対象となる単位を元の見積書で確かめる進め方です。
比較を担当する人の手元には、依頼内容と仕入先の回答を一緒に置きます。回答に書かれた内容と、担当者が確認した内容を分けて残すと、別の担当者も判断の経緯を追いやすくなります。空欄は推測で埋めず、問い合わせる項目として扱うとよいです。回答が届いた順に確認を進める場合も、どの品目まで照合を終えたかを残しておくと、確認途中の回答を判断済みとして扱う混乱を避けやすくなります。
2.仕入先ごとの回答を登録して比較画面を開く
調達担当者が代理入力する公式手順では、「調達 > 設定 > 調達パラメーター」の見積依頼タブで「購買担当者は仕入先入札を編集可能」を「はい」にする設定を確認します。
「調達 > 見積依頼 > すべての見積依頼」から、送信済の対象を開き、「返信を管理する」で仕入先ごとの回答を表示します。
未返信の対象を選び、「編集 > RFQ 返信の編集」で回答を入力し、入力を終えたら「送信」を選びます。
比較は、アクションペインの「一般」タブにある「回答の比較」から開きます。
ここでの入力内容の確認は当社の整理です。代理入力では、回答元の見積書を見ながら品目ごとに照合します。入力できたことだけで確認を終えず、回答に含まれる備考も読み返すとよいです。回答の明細と備考の説明が食い違って見える箇所は、担当者の解釈で整えず、仕入先へ問い合わせるメモに分けます。引き継ぎには、比較の対象とした回答を特定できる情報も添えます。
3.行を並べ替え、単価・合計額・納入時期を読み分ける
比較画面では、グリッドを並べ替えて類似する行を隣り合わせにできます。同じ品目の回答を見比べる準備ができたら、価格と日付を確認する流れです。
「正味金額」は、明細行の品目に対する見積価格から割引を差し引いた額です。「誤差」は、入札ヘッダーまたは明細行の受領日と、依頼の入荷希望日との日数差を示します。
読み分けの順序は当社の整理です。まず単価の対象となる品目と単位を確かめ、次に合計額に含まれる範囲を確認します。最後に、希望する納入時期と回答の時期を照合する流れが考えられます。明細の金額と全体の合計を混同せず、それぞれを見積書に戻って確認するとよいです。
納入日という言葉を使う際も、発送と到着を区別して読むことが大切です。回答の文面に書かれた時点をそのままメモし、受け取りたい時期との関係を整理します。合計額の差についても、単価の差だけで説明を付けず、見積書の内訳を順にたどります。比較する範囲がそろっているかを確かめてから、価格差の理由を担当者の言葉で短く残す進め方です。
4.価格と納入時期が食い違う回答を短く整理する
比較した内容を引き継ぐ際は、金額の順番だけでなく、判断を保留した理由を短く添えると伝わりやすくなります。
| 回答 | 単価の見え方 | 合計額の見え方 | 納入時期 | 比較後に残すメモ |
|---|---|---|---|---|
| 仕入先あ | 相対的に低い | 送料の扱いを確認中 | 希望より遅い | 受け取り時期の調整を相談する |
| 仕入先い | 相対的に高い | 送料を含む回答 | 希望に沿う | 含まれる費用を見積書で再確認する |
この表は、回答を読んだ担当者の整理用メモを表したものです。安さと受け取り時期のどちらを優先するかは、使用する部署の事情と合わせて考えます。価格差の説明と確認中の項目を分けておけば、採用を判断する人へ渡しやすくなります。
問い合わせの返答を受けた後は、比較に使う回答を差し替え、古い回答との区別を付けるとよいです。採用理由も、見積書で確認できた事柄に結び付けて残します。担当者が付けた評価と、仕入先から返ってきた説明の区別が付く書き方にすると、後から確認の経緯を読み返しやすくなります。
5.表示できない回答と、承認前に確認すること
封緘された入札では、設定された有効期限日時を過ぎると「開封」が使用可能になり、開封後に入札データと添付ファイルを表示できます。
各入札には、比較画面の「ランク」へ数値を入力できます。順位と採用理由を照らし合わせる作業は、人が判断する範囲として整理します。
入札や特定の明細行を承認した後は、購買タイプに応じて購買契約書・発注書の生成、または購買要求の更新が行われます。
承認前の確認は当社の整理です。比較を終えた段階で、採用する回答、採用する範囲、仕入先への確認事項を担当者間ですり合わせます。未回答の問い合わせと採用理由を区別し、判断する人が元の回答をたどれる状態にしておくとよいです。
6.確認表
公開・共有の前に、この表で確かめます。
| 確認 | 確かめること |
|---|---|
| □ | 依頼品目と回答品目の対応を確認したか |
| □ | 回答数量と単価の対象となる単位を確認したか |
| □ | 明細の金額と全体の合計を区別して確認したか |
| □ | 送料など、合計額に含まれる範囲を確認したか |
| □ | 希望する納入時期と回答の時期を照合したか |
| □ | 回答の修正版と古い回答を区別したか |
| □ | 採用理由と、仕入先への確認事項を分けて整理したか |
7.自社の事務の手順まで形にしたいとき
ここまでの確認を、自社の事務の手順書や、AIの結果を確かめる検査まで形にしたい場合は、当社のように、手順と検査の設計まで行う相談先が選択肢になります。オンラインは全国から対応しています。
自社の事務のどこから確認を入れるかを相談したい場合は、30分の無料相談をご利用ください。法律・税務・労務の判断や、効果の約束は行いません。
出典(確認日:2026年11月3日)
- 見積依頼 (RFQ) の概要:比較できる価格・入荷日・合計、製品の対象、承認後の処理
- RFQ入札の価格を入力して比較し、契約を授与します。:代理入力の設定と操作、比較画面、並べ替え、数量・正味金額・誤差・ランク
- RFQ の封緘入札:開封できる時点と開封後の表示
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